note 始めました。27年目の放送作家です。色々気付いた日々の生活のことについて発信します。

普段からフリーワーカーの私は、喫茶店でよくパソコンを開いて仕事をしています。電源が充実しているカフェではなく喫茶店です。中でも新橋界隈の純喫茶がお好みです。そこには色んな人がやってきます。不動産屋。金のブローカーetc。数億単位のお金をとても動かしているとは思えないおじさんたちが、怪しい儲け話を繰り広げています。怪しいダメ人間が大好物の私の暇つぶしには、最高のアイテムです。そんな中、先日こんなことがありました。80を過ぎたお年寄りの男性2人が、つかみ合いになりそうな勢いで喧嘩していました。聞き耳を立ててみると、一人のおじいさんが、もう一人のおじいさんにお金を貸しているようで、その取り立てで揉めている様子。時折借りている側のおじいさんが返すあてや、返済期日の話など肝心な話題になると聞こえないフリをするパターンなどもわかってきて、仕事になりません。さらに新事実がわかってきました。借りているおじいさんの借金は約200万。今日入金があるから返すと借りているおじいさんと約束していたようですが、実は昨日振り込め詐欺にあい、お金がなくなったと言い出しました。振り込め詐欺はお金に余裕のある人が、身内のピンチに焦って振り込んでしまう詐欺。お金のないおじいさんが、そもそもないのに引っかかるわけがありません。すぐ嘘は見破られ、貸しているおじいさんが掴みかかりました。そこで借りているおじいさんが魂の一言「顔だけは殴らないでくれ、、、」その後、店員に止められ、その場は収まり、貸しているおじいさんは「これ以上約束破ったら訴えるからな」と一言言い残し、その場を立ち去りました。老人同士の修羅場。人生100年時代。10年後にはあちらこちらで血気盛んな老人達が、このような光景を繰り広げているかもしれません。全部自分が悪いのに、周囲に騒がせて申し訳ないという悪びれた顔も全く見せず、堂々とその場に居座り続けた借りてる側のおじいさん。騒動が収まって一言「あいつも悪いやつじゃないんだけど、、、」。なんとも言えない晴れ晴れとした顔で、タバコの煙を吐きながら、言い放ったのでした。逆逆。それあんたがいうことじゃないから。なんとも逞しい老人から、生きるってなんだろ?と考えさせられる1日でした。

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