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タカミムスビ神とカミムスビ神の考察

「タカミムスビ」高皇産霊尊(高御産巣日神)と「カミムスビ」神皇産霊尊(神産巣日神)で
共通している「産霊」「産巣日」「むす・ひ(び)」の言葉は「御祖(みおや)」「貴い御魂が生まれ出ずるところ」を示している。
古事記の内容から「高皇産霊(高御産巣日)」の「高御(たかみ)」は「御」によって天孫の直系を示していると思われる。
また「神皇産霊(神産巣日)」の「神(かむ・かみ)」は出雲の直系を示していると思われる。

ここでいう天孫系と出雲系は天照大御神の系統と建速須佐之男命(または大国主命)の系統という意味である。

「日」は天孫系の祭祀、「大」は出雲系の祭祀である。
具体的にはそれぞれ太陽(天候)と山や大地(土地)の信仰に由来すると思われる。
「日高御(ひたかみ)」天孫系の所縁の場所でもあり祭祀でもあり御祖(みおや)を示す。
「大神(おおかみ)」は出雲系の所縁の場所であり祭祀でもあり御祖(みおや)を示す。

神様の「神(かみ)」は貴い御魂の「日高御(ひたかみ)」「大神(おおかみ)」を含めた天孫系や出雲系の区別ない「かみ」の総称になっている。
八百万の神は「神(かみ)」である。

全ての生まれ出づるものは御魂を宿し「神(かみ)」に通ずる。

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