夜行列車

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ひまだから、娘の絵に解説をつけていく。

我が家の5歳の画伯と一緒に絵を描いたのが楽しかったので、 彼女の作品に勝手に解説をつけてみた。 反復自己の証明である手形が欠けた「未完の自己」という、彼女を象徴するモチーフをシンプルで力強く真ん中に置いて再定義した作品。絵の中に描かれる「反復」と彼女がこの先もなんども描着続けるモチーフの「反復」は、繰り返しの中で緩やかな変化を遂げていく。かの有名な評論家ダレ・ヤネンが「彼女の最終到達点にして、スタートライン」と評したのも頷ける作品だ。 山・習作タイトルにもある通り、後に

    • 神様のパレット

      神様は、今日もせっせと色を塗る。 広い宇宙のはじっこに、まだ見ぬ世界を今日もひとつ、明日もひとつと、付け足していく。 神様の絵は、決まって青からはじまって、 時折白を織り交ぜながら、黄色、赤、緑と色を重ねていく。あまり気分が乗らない日には、一日中灰色の時も。 そして一つの色を塗るたびに、神様は地球の空で筆を洗う。 水色から青へ、青から黄色へ、黄色から茜へ、茜から藍へ。 いろんな色が溶け込んで、次々と色を変える空は やがて一日の終わりに、全ての色が混ざりあい、黒に

    ひまだから、娘の絵に解説をつけていく。