「子育て」の重圧と責任
いままでここにも書いてきましたが、僕にはうつ病、てんかん、そして自閉スペクトラム症という3つの病や脳の特性を抱えて生活しています。
幼い頃から将来への不安を感じうつ気味だったし、自分だけできないことがたくさんあったので、思春期に入り、周りが将来の夢、なかでも子育てのこととかを話しだすと、正直、子育てに自信がない、というか、責任が持てないなぁという思いを抱くようになりました。
理由としては、我が家には吃音の父親、知的障害の姉がいるだけでなく、叔父のなかに精神病にかかり病院で亡くなった人が何人かいたことがあります。我が家の経験則からして、もし自分の子どもがそういう状態になったらどうしよう、自分もそうだけど人生で辛い思いをするのをみるのが忍びない。そういう思いをずっと持ってきました。
加えて、親として妻に産ませた以上、子どもへの責任、また子どもが他の子どもに対して行ったことに言いのがれのない責任が生じます。子どもを食べさせなくてはならない責任、人並みに学校にやり将来へのレール、とまではいかなくても子どもに歩ける足腰と頭脳といった生きる能力を持たせる責任、親のことで子どもが笑われないような堂々とした親になることなどなど、考えていくうちに、「我が家の子育ては、他の兄弟に任せるか、もう我が家を僕の世代で打ち止めにしよう」と考えるようになりました。
それ以前に、自分のうつ病やらとの戦いに忙殺され、とてもじゃないけど将来の妻を見つけるだけの自信と体力がなかったというのが実情です。氷河期世代のど真ん中でうつ病になり、成果のない婚活に明け暮れるうちに、人間としての自信もなくなりました。
いま、8歳年上の婚約者とおつきあいさせてもらっています。子どもを授かる年齢ではないので、なにかホッとしています。
子どもたちを育てあげるために、残業で疲れ果てパワハラでボロボロになりながらも荒野を歩いていく同年代の男女に、こころから敬意を表したいです。
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