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チンパンジー㉑(体毛)

他の霊長類と比べてヒトは体毛が少ないです。なぜ体毛が少なくなっていったのかという様々な説が面白かったのでご紹介します。

①性選択
これはダーウィンの『人間の由来』からです。
オスが体毛の少ないメスを好んだので体毛がなくなっていったというものです。

②冷却説
森林からサバンナに出たヒトの祖先は、汗をかきやすくするために体毛がなくなっていったというものです。確かに体毛が少なければ汗をかきやすくなりますが、体毛がなくなると直接熱を受けますのでこの説は弱いです。

③狩猟説
体毛をなくし、汗をかきやすくして身体の熱を放出しやすくするというものです。狩猟に時間がかかりますと体内に熱がこもりやすくなりま①すので、体毛をなくして熱の放出を手助けする説です。しかし、狩猟をするオスの方が体毛が濃いので弱い説です。冷却説と似ています。

④直立二足歩行説
直立二足歩行は四足歩行と比べて熱の当たる量が少なくなります。ただ体毛との関係が弱いです。

⑤衣服説
衣服が出来たことによって体毛が必要でなくなったという説です。しかし、体毛と衣服の時期を考えますとこの説は間違いだと分かります。衣服の歴史は約2万年前からです。体毛がなくなったのが120万年前ですので時期が合いません。

⑥水性説
ヒトの祖先は水性で、鯨のように体毛を失ったというものです。証拠はありません。感覚的に違うと思います。

⑦ネオテニー説
胎児の姿を多く残して成長する、大人になるという説です。胎児には体毛がある時期がありますので説としては面白いですが、弱いです。

⑧外部寄生虫予防説
寄生虫が取り付かないように体毛がなくなったというものです。寄生虫がいなければ健康的で長生きできます。つまり、体毛が少なければ生物としての健康具合が一目でわかります。よってモテます。モテるということは①の性選択に繋がります。

色々な説がある中、⑧の外部寄生虫予防説と①性選択の繋がりが説得力のある説だと思いました。色々となぜなのかと考えると面白いです。すぐに答えが出せない謎だからこそ面白いのかもしれません。

皆様はどの説が直感的に正しいと思いましたか。

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。