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命の格下げ

この世で1番大切なものは何でしょうか。
命とよく聞きます。
生きていないと何もできませんので。
さて、命はとても大切であるがゆえに簡単に代償となってしまいます。
ヒトは他のヒトに何かやられたら、自らの沸き起こった感情を抑えるために、命を投げ出せ、つまり死ねと要求します。
命のインフレが起こっています。

こんなお話を聞きました。
ある方が手術を受けることになりました。
この方は輸血はしないようにと医者に要求しました。
手術中、輸血をしなければ命が危ない事態に陥りました。
医者の仕事は命を救うことです。
医者でなくても命は世界で1番大切なものですので誰しもがこの方を救いたくなるはずです。
さて、医者は手術中に輸血をした、とこの方に伝えました。
この方は裁判を起こしました。
判決はこの方の要求が通りました。
世界で1番大切な命よりも、この方の思想のほうが尊重される結果となりました。

このお話しで命は世界で1番大切だから無条件で最優先にするという考えがひっくり返りました。
つまり命が下剋上を起こされたのです。
思想、命の順番になったということです。

こういった意味で多様性が叫ばれ始めました。
多様性を認めるのは至極真っ当です。
理由は明らかで多様性を思想と紐づけると、世界で1番大切な思想を1番大事にすることは当たり前だからです。
懸念すべきことはヒトが世界で2番目に大切な物を本当に大切にするのかということです。
日本で2番目に広い湖は?
日本で2番目に高い山は?
日本で2番目に広い県は?
世界で2番目に…。
やはり、2番目は影が薄いです。
大切にすること以前に知らなかったということがほとんどです。
軽々しく死ねと言えるようになったのは(良くありませんが)、命のインフレ、命の降格、死ねという言葉の力の衰弱が原因です。

日々物事を考えるナイジェリアチンパン


バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。