ナイジェリアチンパン銭湯に行く②

受付という関所を越えることができました。江戸と同じように「入り鉄砲に出女」を彷彿とさせます。まずは脱衣所というダンジョンへ向かいます。
（脱衣所前にて）
1、おいおい、こんなところにチンパンジーがいるぞ。
こんにちは。お祖父様は銭湯に精通しておられますか。
2、まあな。こちらの銭湯の流儀は天然理心流だ。
（しまった。刀を持ってこなければならないのですか。どうしよう。これだからチンパンジーはと風評被害を同胞にも与えてしまう。）
3、ハハハ。銭湯に流儀なんかあるか。
ご主人も人が悪い。
4、大体のルールは番台から聞いただろ。それだけ守れば良いんだよ。
かしこまりました。
（綿織物を脱ぐナイジェリアチンパン）
5、よし、一緒に風呂に入るか。チンパンジーと風呂に入ったって孫に自慢するかな。
お孫さんがいらっしゃるのですね。いくつですか。
6、7歳だ。小学一年生だな。うちに来るたびにお菓子やらお金やらをあげてるから年金生活がカツカツだ。
ソマリアの海賊ですね。
7、身体でも洗ってから湯に浸かるか。
はい。
（備え付けのボディーソープをプッシュ）
8、お前、何だそれ。
ヘチマです。これで洗うと血行が良くなり、循環してそのうち宇宙と繋がることが出来るとYouTubeでやっておりました。
9、そうなのか。チンパンジーも勉強したんだな。
ヘチマで身体をゴシゴシすることにより、海王星に着陸した夢を見ました。着実に宇宙と繋がっております。
10、面白いチンパンジーだ。（それにしても抜け毛が凄いな。排水溝が詰まらないか。）
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。