ナイジェリアチンパン、呼び出される

朝起きて、伝書鳩箱を覗き込みましたら何やら封筒が入っておりました。差出人が書いておりません。でも、私の名前は書いてありますので誤郵送ではなさそうです。中に入っていた紙にはここに来いと住所が記載されています。向かってみましょう。

1、よく来たな。
どちら様でしょうか。（黒マントを纏っていてわかりません）
2、人間界で何不自由なく生活しているお前を見ているとこの不公平感が気に入らなくてな。
いえいえ、こう見えてぼったくりバーや怪しい宗教団に入れされそうになりましたよ。
3、おお、そうか。それはそれは。いや、お前はチンパンジーのくせにホモ・サピエンスの女性と仲良くやっててムカつくんだよ。
あなたも仲良くすればいいじゃないですか。
4、俺なんかに振り向いてくれる人なんかいないんだよ。
何を仰る。この世にたくさんの女性がいるではありませんか。まだ出会いがないだけですよ。
5、俺なんか…。
なるほど、黒マントで中身が見えませんがあなたは自分に自信が持てていないのですね。女性は自信のない男性を好みませんよ。
6、お前なんかに何がわかるんだ！
分かりますとも。あなたは寂しいんですね。構ってほしいんですね。
7、うう、
これからお酒でも飲みに行きましょうか？
8、うん、
今日はとことん付き合いましょう。