チンパン回覧実記(散歩)16
[散歩]
私たちは車で駆け登った道を今度は歩いて下ることにしました。おじい様の家から少し下った所にフォークリフトが置いてありました。このフォークリフトはおじい様所有のようです。そこで多少のキノコ栽培もしておられているようです。
「チンパン、フォークリフト動かせるの。」
「象の要領で動かせると思います。運転キーが装着したままですね。動かしてしまいましょう。」
エンジンをかけて近くにあったコンテナを持ち上げてみました。象の鼻も300キロくらいまでは持ち上げることが出来ますのでこのマシーンも引けを取りません。けがをしたゴリラや巨大野生生物を運ぶのに良さそうです。日本で一生懸命お金を稼いでアフリカの同胞たちにフォークリフトを送りたいなと思いました。チンパン救助連合体(タンザニア支部)という会社を設立し霊長類と協力をしてレンジャー部隊の組織もしてみたいです。
「すごいな、チンパン。じいちゃんの農作業の手伝い宜しくね。」
「居候させて頂きますのでしっかりとお手伝いをしたいと思います。お任せ下さい。」
フォークリフトを後にして山下りを再開しました。道は片側車線ですので車が一台通れるほどの幅しかございません。もし車が2台遭遇したらどうするのかと考えましたら、答えは1つでどちらかがバックをするしかありません。しかし、ガードレールはなしです。集落の方々のドライビングテクニックは都会の方々よりも遙かに高いのかもしれません。
バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。