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お金持ちの利点。

昨日、とあるドラマを観ていたら、
「ねえ、お金持ちであることの最大の利点ってなんだと思う?」
って台詞が聞こえて来た。

これって、村上春樹の『ノルウェイの森』の一節だったんだけど。
ずっと昔に読んだことあるし、映画も観たけど、まったく頭に残ってなかった。

以下は村上春樹『ノルウェイの森』の引用です。
「ねえ、お金持であることの最大の利点ってなんだと思う?」
「わからないな」
「お金がないって言えることなのよ。たとえば私がクラスの友だちに何かしましょって言うでしょ、すると相手はこう言うの、『私いまお金がないから駄目』って。逆の立場になったら私とてもそんなこと言えないわ。私がもし『いまお金がない』って言ったら、それは”本当に”お金がないっていうことなんだもの。惨めなだけよ」

ほぉ~。
お金があるから「お金がない」って言えるのか…。

ほだちゃんもオレも、ここに越して来るまでは、だいぶお金がなかった。
だけど、周りで「お金がないから…」って言葉を耳にすると、「じゃぁいいよ!」って感じで財布にお金が入っていれば、人の分まで出していた。

でも後から、その人はちっとも生活に困っていないとか、別れた夫から養育費はちゃんともらってるとかってことを知る。
「なんだ、お金ないって言ってるけど、あるんじゃん!」何度もそう思うことがあった。

そっか~。
どうしてこの一節をスルーしていたんだろ?
人間ってこういう習性なのですね。

ほだちゃんとオレは、お金に対する考え方がよく似てる。
同じ!とまではいかないけれど。
でも、お金の使い方で揉めることは一切ない。

すごいな~。
こうして書いてみて、言葉にしてみて、気づくことってホントにあるんですね。

『お金を稼いで何をしたいか?』
それも同じだわ。

金銭感覚が同じだと、共同生活も楽ちんですね。
というより、同じでないとしんどいですよね。
あ~よかった。
もめごとの種がひとつ、存在しません。

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