さよなら、は近い。

12月5日、後輩が始発の電車に跳ねられた。
お酒を飲みすぎて酔っ払い線路のなかに入ってしまったらしい。
それで死んでしまったと聞いた。
その日からわたしはずっと調子が悪い。
後輩が死んだ数時間後にはまた電車が走る。
泣いている後輩の恋人も、友だちも、みんなを無視するようにして電車は走る。
そして社会はまわる。
どんなに人が殺されていても世界は回り続ける。絶対に止まることはない。
怖い。
どうして進み続けることがそんなにも素晴らしいのだろう。
世界は暴力的だ。
止まらないことは暴力だ。
進み続けることは暴力だ。
こんな世界で生きていけない。だからいろいろ好き勝手やったら死にたい。
こんな世界で死ねる人もかなり優しいと思うのだ。
死を美化してはいけない。しかし生きることも美化してはいけない。
われわれの人生に意味などない。
天から与えられたビッグな任務などもない。
だからいつ死ぬか、どう死ぬかも自分で決めていい。
自分のこと全て自分で決めていい。
わたしはそう思いながらいつか自死するのが夢だ。

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