生育条件別のカラマツ丸太の強度試験の現場に行ってきました!
令和5年10月19日、長野県上田市真田町の伐採現場近くの土場(どば:木材を搬出する途中で一時的に集積する所)にて、強度試験を行いました。
この調査は、にぎやかな森プロジェクトの⽣育条件別のカラマツ丸太強度試験調査の一環で行うもので、カラマツ⽊材の⾼付加価値化に向け、森林の場所ごとに⽊材強度試験を⾏い、⽊材強度の⾼い森林を特定する⼿法を研究しています。
参加したのは
上小林業振興会、長野県上田地域振興局林務課、長野県林業総合センター、上小森林組合、信州地域エネルギーから計8名
29本の丸太を積んであるところで、まずは断面に番号を振っていきます。
年輪を確認するための写真を一本ずつ撮影
元口(根元側の断面)と末口(先端側の断面)の直径を広いところと狭いところで測ったり
長さを測って
重機にはかりを取り付けて吊り上げて重さを測り
さらに、断面を木槌で叩いた音の振動数を専用のマイクとアプリで計測
これらを計算すると、木材の強さを知る指標となる「ヤング係数」が算出できるそうです(!)
「ヤング係数」というのは、ざっくりいうと材料に力がかかった時の「たわみにくさ」「ゆがみにくさ」を表した数値です。
近年、都市部では高層建築を鉄筋コンクリート造から木造にシフトする動きがでてきています。それによりヤング係数の高い(強く、たわみにくい)木材の需要が高くなっています。東信地域のカラマツはヤング係数が高いことで知られますが、どういう条件の森林から搬出した材がヤング係数が高いか等、予めわかっていれば効率的な林業につながり、安定供給につながります。
継続して取り組み、今後も様々な情報を収集していきたいと思います。
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