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初心者のための似顔絵の描き方1

似顔絵を楽しもう

似顔絵を見ると楽しい気分になります。
上手に似顔絵を描くことができたら もっと楽しいだろうなと思いますよね。

でも「私は絵心がないから無理。」と諦めてはいませんか。
そんな方のために この記事を書こうと思いました。

この記事を読んで似顔絵をはじめようと思った方に、私が最初に贈る言葉は「似顔絵を楽しもう。」ということです。

似顔絵は描いて楽しく、人に見せて楽しいものです。
楽しく続けていければ、必ず上達します。

似顔絵のスタイル

まず始めに、似顔絵の種類について触れておきます。
似顔絵のスタイルには、大きく分けると下記の2種類があります。

  • 子供の誕生日に似顔絵をプレゼントしたり、実家のお爺ちゃんの米寿祝いに似顔絵をプレゼントするなど、似顔絵のモデルに直接見せる似顔絵。

  • タレントやスポーツ選手など有名人の似顔絵を描いて楽しむなど、似顔絵のモデルに見せることがない似顔絵。

似顔絵を本人に見せるかどうかで描き方が変わるというわけです。
必要に応じて描きわけることが必要ですが、双方とも一長一短があります。

本人に見せる似顔絵

本人に見せる似顔絵は、直接本人のリアクションが見られます。
喜ばれたり、驚かれたり、関心されたりすると、とても嬉しい気持ちになります。

その反面、誇張を強くし過ぎて本人が不快になるような似顔絵ではプレゼントをする意味がありません。

誇張する顔の部分は、他の人より大きかったり小さかったりする部分になるので、本人がコンプレックスを持っている可能性があります。

そこを更に誇張することになるので、人によっては不快な気持ちになることもあるでしょう。

例えば、鼻が大きいことを気にしている人に巨大な鼻の似顔絵をあげても喜ばれないでしょうから、ある程度は誇張を加減しなければなりません。

本人に見せない似顔絵

それに対して、有名人の似顔絵のように本人に見せない似顔絵の場合は、気を遣わず自由に描くことができます。

思いきり誇張を強めることで、より似せられたり、より楽しい似顔絵にすることができます。

しかし有名人の似顔絵は、本人のリアクションを得ることはできないし、肖像権があるので描いた似顔絵を商品として売り買いすることができません。

デフォルメが鍵

両方とも誇張が鍵になるというわけです。
似顔絵の誇張することを「デフォルメ」と言います。

デフォルメを上手に使い分けることで、必要に応じた似顔絵が描けるようにになります。
どの程度のデフォルメにするかであなたの画風が決まります。

自分好みのデフォルメの程度を探るために何度も試作していきましょう。

似てるor可愛い

日本の似顔絵は、漫画やアニメの影響を受けているため、とても可愛い似顔絵が主流です。

特に小さな子供を描くときは、可愛い仕上がりにしたいものです。

実は、ここに大きな問題が生じます。
可愛く描こうとすると似せるのが難しくなります。

逆に、そっくりに描こうとすると可愛さが薄れてきます。
これが似顔絵の大きなジレンマなんです。

可愛くする場合、目を大きくしたり、小鼻を小さくしたり、全体的に整った顔立ちにすることで本来の顔の特徴から離れていきます。

そのため似なくなります。

そっくりに描こうとする場合、顔の特徴を再現しようとして、どんどん線が増えていくことになり、その結果リアルな顔になります。

そのため可愛くなくなります。

あちらを立てればこちらが立たずといった感じです。
可愛く描いて喜んでもらいという気持ちと、そっくりに似せて描きたいという気持ちが交錯して悩んでしまうところです。

「可愛い」と「そっくり」のどちらを選ぶべきでしょうか。

答えは簡単です。
可愛くてそっくりな似顔絵を描けばいいのです。

矛盾しているように思うでしょうが、要は調度よいバランスを探すということです。
難しいことのように感じるでしょうが、自分の好みの絵柄を探る以外に方法はありません。

そのためには、たくさんの似顔絵を描き続けることが不可欠です。
たくさん描くことで、確実に上達します。
描かずに上達することなどありません。

でもこれは、苦行であってはいけません。
とにかく描くことを楽しむことが一番大事なことです。

「こんなおもろい顔が描けた。」なんてニヤニヤしてください。
私は毎日ニヤニヤしていますよ。

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