ブンゲイ実況ありがとうございました&アンサー

 イグBFCに提出した拙作「見てみようのコーナー」を、ハギワラシンジさんのツイキャスでブンゲイ実況して頂きました。
 自作を朗読して頂いたのも、ここまで講評して頂けたのも初めてで、めちゃくちゃ嬉しいです。私の書いたものの話題が1時間も続き、それで皆さんが笑っているという状況はとても幸せで、大げさではなく家宝にしたい気分です。
 ハギワラさん、星野いのりさん、いんすら藤沢さん、他コメントでお声がけ下さった皆様、ありがとうございます。(リアルタイムでは殆ど顔を出せず、コメントで返信できずに申し訳なかったです)

 キャス内の話題に返答してみます。

・カンガルーの二十頭身
 ここはご指摘の通り、言いすぎです。
 怪文書を書くにあたり、さすがに出だしは穏当に始めようと考えました。
 穏当。動物がいい。どの動物がいいかザッと考えたとき、ちょっと前に久々に見たらしみじみ嫌だった動物・カンガルーが思い浮かびました。嫌な動物を選んだ時点でミスですが、そういうことに気づかない雑さ加減。
 結果、カンガルーの記述は主観が強いです。二十頭身あると思っていました。常識で考えて、なかったです。
 以降もいちおう文章は語り手の主観が紛れはしますが、主観の配分が歪です。この歪さはご指摘いただくまで、全く気づきませんでした。

・あらびき団と現実
 メタフィクション要素がないと筆が乗らないので、現実の要素を持ち込んで虚実をメチャクチャにするのは好きです。
 ですので、いんすらさんのご感想は嬉しかったとともに、後述のGLAYの餅については痛恨の極みでした。かえって台無しになるとは……。

・GLAYの餅
 最後の2行については、纏まりを考えると私も不要だと思います。
 これはご指摘の通りエゴ、「我慢が出来なかった」案件になります。シメの文句を書いているうちに、もうちょっと変なこと言わないと軟着陸してしまうなと思い(紙文さんのご感想にあった「逸脱を取った」)付け足しました。
 意図を割りますと、ZIP(エンタメ系の朝番組です)の1コーナーだったことにしちゃおうという思いつきです。急にアガるナレーションの勢いはZIPのナレーションの勢いです。分かりにくっ。あらびき団が他局なことも含めてメチャクチャにしようと考えてましたが、壊しすぎてパラレル性を作品に与えてしまうとは思いませんでした。私の中では、星野さんのご指摘通り、全部が並列のテンションだったのです。
 ただ、私は思い付きを我慢できない上にくどい性格をしているので、しっかり時間を使って推敲しても、この2行は残していると思います。難しいところです。

・とりたろうのオブジェクト提示
 これも鋭いご指摘です。痛恨です。
 本作は「とりたろう」がやりたくて書いたものでした。
 扱った中で唯一、文字上でのみ成り立つ不可解です(ほかのものは、Twitterでのげんなりさんのご感想とも重なりますが、「画像」で代替できる不可解です。なのでブンゲイとしてはコンセプト段階からもう詰めが甘い)
 「とりたろう」だけで一本成立させることは難しいので、意味不明なスケッチを重ねて「とりたろう」に達しようと思いました。
 そこで教育番組っぽいフォーマットを選んだのですが(元ネタは「知っておこう」です)「番組=画像・映像」というフォーマットと、「文字だけのもの」が真逆だということに、なぜか全く思い至らなかったのです。アホなのでしょうか。
 とりたろうにも悔いはあります。厳密には赤白2色がちらつくのは視界でもない気がしています。

修正前
 10分くらいで直したことが2つあります。
 1つめ、「へそ芸人」も4行ぐらいで済ませていたのですが、メカニズムが分かりにくすぎて、動作を書き加えました。(当初は「へそを起点に裏返って世界になったね」みたいな流し方をしていました)
 結果、他の存在よりも描写が長くなり、バランスが悪くなっている感じではあります。
 2つめ、「GLAYの『餅』」が、「アレクサンドロスの『餅』」でした。あの2行は推敲して残しているのです。なぜそこを直したのか。慌てていたとしか言いようがありません。

 以上です。
 狙ったところが伝わって嬉しく、そして思ってもいなかった点に気づかされもし、皆様の鋭さには感謝しかありません。
 お時間を設けて頂き、本当にありがとうございました!

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