19年12月に読んだ本の一言感想メモ
◆19年11月はコチラ
・『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』cis★★★☆☆
昔2ちゃんねるの株板で伝説的だったトレーダーで、230億の資産を稼いだ人。彼の投資スタンスは一言で表すと「デイトレ+順張り」。子供の頃からパチンコや麻雀などゲーム全般が強かったようだ。
・『白昼の死角』高木彬光★★★☆☆
戦後の混乱に乗じて東大生グループが法の網をかいくぐり荒稼ぎする、実話を元にした悪党小説。太陽クラブのリーダー・隅田光一の偏執狂的な天才キャラの個性が強すぎて主人公の悪事が霞んでしまうw
・『奇書の世界史』三崎律日★★☆☆☆
時代によって良書と悪書の評価が入れ替わった世界の奇書を紹介した一冊。もともとはニコ動の「ゆっくり解説」が人気を博して書籍化されたんだけど、正直動画の方が中世の資料や絵がたくさん見れて楽しいですね。
・『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』高野秀行×清水克行★★★☆☆
辺境旅行作家と中世日本史教授がマニアックな本を肴に語り尽くす!人口減少に伴う地方空洞化で中央集権政治にガタが来つつあるいま、国家や文明に依存しない辺境の価値観ってこれからすごく大切だと思うの。
・『スッキリ中国論』田中信彦★★★★☆
"スジ"にこだわる日本人と、"量"を重視する中国人。本では両者の国民性の違いを強調していて、たしかにそういう部分もあるでしょうけど、例えば「中国人はお金をあるだけ使う」は日本も80年台バブル期は爆買いしていたわけで、経済成長のステージとも強い相関がありそう。
・『SHOE DOG』フォル・ナイト★★☆☆☆
ナイキ創業者の自伝。戦後復興期の日本企業と深い関わりがあったのが目を引いたくらいで、全体的に翻訳はぎこちないし物語も中盤以降は冗長に感じてレビューで騒がれているほどではないかなと思いました。
・『学び効率が最大化するインプット大全』樺沢紫苑★★★☆☆
姉妹本の『アウトプット大全』が良書だったので。前作と重複している内容がいくつかあり、宣伝もちょっと増えた気がする(笑)。マンダラチャートは面白そうなので近いうちに作ってみようかな~。
・『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス★★★☆☆
ギリシャ危機のとき財務大臣を務めた人が、経済用語を極力省いて子ども向けに説明した本。これまでベストセラーになった名著の美味しい部分だけを食べごろサイズに切り出たような印象でした。
・『最高の戦略教科書 孫子』守屋淳★★★★★
孫子の兵法の教えを説いた本はすでに多く出回っているが、本書は筆者・守屋氏による文意の裏の裏まで読みほぐした解釈が他の類書を圧倒してすぐれている。孫子の雇われコンサルタントという難しい立場や、西洋の軍略家・クラウゼヴィッツとの比較など見どころがいっぱい。
・『非リア王』カレー沢薫★★★☆☆
「非リア充(リアルが充実していない人)」の悲哀を独特の皮肉とブラックユーモアで綴ったエッセイで久々に読書で声を出して笑ってしまった。雑誌の廃刊につき連載が途中で打ち切られたのが惜しまれる……。
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