2手目3二飛戦法のアイディア(プロキシ新手△2二同飛~△3三角)

※当記事はアイディアを提供してくださったプロキシさん(@proxy_shogi)に許可をいただき、Twitterでの僕との会話やり取りを掲載したものです。


プロキシさん(以下敬称略) > 二歩千金さん、こんにちは。

二歩千金 > ご無沙汰ですー。(注:約2年ぶり。そのとき話した内容は↓)

プロキシ > お久しぶりです。2手目3二飛についてお話したいんですが良いですか?本に載せてたらすみません。

画像1

二歩千金 > お役に立てるかわかりませんが、それでもよければお話うかがいます。

プロキシ > ありがとうございます。二歩千金さんのブログを読んで考えました。初手から▲7六歩△3二飛▲2六歩△6二玉▲2五歩△3四歩と進めまして▲2二角成に△同飛はどうでしょうか?

画像2

定跡は△2二同銀で、△同飛はめずらしい。以下▲7七角△3三角▲7八銀と角を打ち合って仕切りなおす順もあるが、一番厳しくとがめにいくなら▲6五角だろう。

二歩千金 > なるほど。以下▲6五角には△7四角でしょうか?
▲4三角成のとき3四歩取りが残るのをどうカバーするか……。

プロキシ > ▲6五角には△3三角です。この角打ちが考えた手です。

画像3

この角打ちがプロキシ新手。1秒も考えたことのない手で「ほぉ~」と思わず声が出た。

二歩千金 > まあ、▲8八銀が自然ですよね。以下△3二金?▲8三角成に△2四歩から逆襲を狙う感じですか。

プロキシ > △3三角以下、都合良く進んだ変化を書きますね。
▲8八銀△2四歩▲同歩△同飛(途中A図)

画像4

▲2五歩には△8八角成!▲2四歩△8九馬と斬り合って後手やれる。

▲同飛△同角▲2三飛△5七角成▲2一飛成△6七馬(途中B図)

画像5

自然な▲7九金は△5五飛が王手角取り。よって▲7七桂が角にヒモをつける一石二鳥の受けだが……。

▲7七桂△8九飛▲7九金△7七馬▲同銀△7九飛成▲6九桂△5七桂まで。

画像6

こうなれば後手勝勢(+3900)。飛車交換を挑んだ途中A図はすでに振り飛車互角以上のようだ。

都合良くですけど……。

二歩千金 > とても面白いアイディアだと思います。ただ△2四歩に手抜いて▲4三角成のとき後手にうまい手順があるかどうか。

画像7

2筋にかまわず角を成る方がまさる。後手ー290でやや苦戦気味だがゴキ中vs超速はー300超なので振り飛車としては十分に許容範囲だと思う。

プロキシ > それは△2五歩と取り込んで2筋逆襲と8八銀を目標に4八歩と叩くてや、4二飛からの捌く展開になりますね。具体的なことはまだまだですけど従来よりは振り飛車面白いかなと。

二歩千金 > なるほどです。興味深い手を教えて下さりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?