17年 10月に読んだ本の一言感想メモ

◆17年9月はコチラ

・『老子・荘子』野村茂夫★★★☆☆

将棋という勝負の世界に長く身を置いてきたため『孫子の兵法』や『五輪書』などの戦術書を愛読していたが、最近は「無理をせず自然に生きようよ」といった平和を説く老荘思想に心の拠り所を感じる。年を取ったかな(^^;

・『数学嫌いの人のためのすべてを可能にする数学脳のつくり方』苫米地英人★★☆☆☆

僕はかなり右脳偏重(80%くらい?)の人間らしいので「ロジカルシンキングしたい!」と思って手に取ったら量子論やディープラーニングなどの最先端科学の話が中心で少々面食らった。まあそれはそれで面白かったけれど。

・『蒼き狼』井上靖★★★★☆

広大な蒙古草原を統一したチンギス・ハンの一代記。今年はじめからモンゴル史関連の本に何度か挑戦したものの全て挫折していたので小説で読めたのはとてもありがたかった。やっぱり西域(塞外)もので井上靖先生の右に出る作家はいませんねー。

・『耶律楚材』陳舜臣★★☆☆☆

作者は違えど時系列的に『蒼き狼』の続編に近い立ち位置。耶律楚材は契丹人でありながら元の二代目オゴティに重用され、モンゴル軍の無慈悲な略奪を諫め続けた。彼がいなければもっと多くの人命や文化が失われていただろう。

・『「神社」で読み解く日本史の謎』河合敦★★★☆☆

神社にまつわる日本史のエピソードを20集めたもの。「〇〇で読み解く日本史」シリーズは他にも色々あるっぽいので一通り読んでみたい。

・『物語 フランス革命ーバスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで』安達正勝★★★★☆

フランス革命の一連の出来事を入門者にもわかりやすく、かつ世界史通でもあまり知らなさそうなマニアックな話も織り交ぜた好著。これまで無能とされてきたルイ十六世だが近年は再評価の動きがあり人民思いでむしろ英明な君主だったようだ。

・『一勝九敗』柳井正★★☆☆☆

ユニクロ(現ファーストリテイリング)社長の事業回顧録。ファッション用語に疎い上に数字に弱いため本の内容のほとんどが頭に入ってこなかったが、たまにはこうした自分の守備範囲外のジャンルを読んでみるのも悪くない。

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