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2024年度 産業医集中講座に参加した話 1日目

産業医は⚪︎⚪︎医とついた肩書きの中で恐らく唯一試験なしで手に入る資格である。
世間一般的にはおそらく産業医は内科医とか麻酔科医とかそういったカテゴリーの一つとして見られているのではないかと思われるが、なる為のハードルは天と地ほど違う。
後者は少なくとも3年以上の集中的な研修が求められ、数多くの症例を経験したのち、専門医試験に合格して始めて手に入るのに対し前者は1週間講義を受けるだけで得られる資格である。

しかしながら産業医資格がなければできない仕事がある立派な独占資格であり
そのコストパフォーマンスから非常に人気の高い資格の一つでもある。
今回は2024年度の産業医科大学が開催している講座に参加できたのでその感想を綴っていきたい。

まず産業医科大学の産業医集中講座に申し込むためには毎年4月頭に募集される募集期間内に応募をすれば良いのだが、先述の通り例年人気が非常に高く、募集をしてすぐに定員に達してしまい応募漏れしてしまう事もしばしばのようである。さながらジャニーズのライブチケットのようで、応募は早い者勝ちなので応募期間になれば全力でブラウザ前待機必須である。逃してしまえばまた来年になってしまうので応募ページがオープンした瞬間にアクセスした方が良いだろう。
実際今年も募集期間は1週間あったようだが、3倍超の申し込みがあり、わずか3日で募集打ち切りとなっていた。そのためハンター試験さながら、申し込みから既に試験は始まっているかの如く緊張感で取り組む必要がある。

そんなこんなで無事申し込みはパスできたのであとは受講料150000円と(高い…)
1週間程の講義になるので現地での滞在費用、渡航費等(これも私の場合は10万円ほど)を用意すれば準備としては十分である。
講義1ヶ月前に資料と参加する為のQRコード入りネームタグが渡されるので
現地に必要なのはその資料のみになる。その為準備で必要なのは費用とその分の1週間分の有給(案外ここが1番のネックかもしれない)で全てである。

コロナ前は産業医科大学キャンパス内で講義が行われていたようだが
コロナになってから距離を空ける関係上会場が北九州国際会議場に変わったようである。
会場をレンタルしているが為に参加費も高くなってるんじゃないの
と思わんではないが、まあ色々な事情があるのだろう。

会場の北九州国際会議場は小倉駅から徒歩10分程度の立地にある。
小倉駅へは福岡から新幹線で16分程度なのでアクセス自体は産業医科大学よりもいいかもしれない。
ちなみに北九州国際会議場の近くには循環器で有名な小倉記念病院がある。
夜の帷が降りた頃、心臓血管病棟の文字が夜景に広がるのには驚いた。
なにしろ心臓血管病棟だけで普通の総合病院のサイズくらいあるのだ。何病床あるんだ???という感じである。コレが国内屈指の循環器病院かと思わされた。

さて、そんな小倉記念病院を過ぎると形が特徴的な建物が見えてくる。
北九州国際会議場である。

初日の集合時間は10時20分までで朝は割とゆとりがあった。
私がついたのは9時40分ごろだったが会場内は既に人で溢れていた。
参加者は若手、ないしは壮年の人が目立つ印象だった。
早いうちに取っておこうと考える人と、ある程度修行期間が落ち着いた後のセカンドキャリアとして取りに来る人とそういう層に分かれるのかもしれない。ただ全体として見ると若年層の方がやや多いかな?という印象である。

会場はこんな感じ

さて、ここから全6日間に渡る講義が始まる訳だが恐るべくはその密度である。
実際見てもらったらわかる。この一切の隙のないスケジュールが。

土曜日こそ午前で終わるが、それ以外の日はまさに缶詰の名に相応しい講義スケジュールである。全50時間必要な講義を1週間に詰め込んだらまあこうなるかという感じだがコレはきつい。やる前からわかる。コレはキツイやつである。
医学部6年間の講義でもここまでみっちり詰まっていた週はなかったと思う。

講義テキスト
鈍器としても使うに足る重量感である。
この量を1週間で消化する。
教える方も大変だとは思う。

さて、ここからは実際受けてみて思った事になるが
トイレ問題、まずコイツに触れねばなるまい。
講義自体が2時間ぶっ続けがデフォルトという事もあって休憩時間には必然的にトイレに行く人で溢れる訳だが、トイレのキャパシティがその人の波を処理するのに全然追いついていない。
男子便所に関して言えば小便器2個、大便器2個の構成なのである。
快活クラブと同じ規模の戦力である。コレでは戦えまい。
そもそも北九州国際会議場という名からして大多数の使用を想定されている施設のはずだがトイレがこのザマでいいのか??
トイレが溢れかえる事くらい想定できた事だろう。
国際会議のたびにトイレが溢れかえるようでは使いにくくてしょうがないのではないだろうか。余裕がある時はいいが、ピンチの時にスタートダッシュにしくじると悲惨な事になりかねない。少なくとも余裕がない人が待てるほどの行列ではない長蛇の列が毎休憩時間展開される。コレは明日以降も続く問題である。

また講義は上記の如く詰まり切っていて1講義でも逃すと資格取得ができないので、基本外出する間はない。
軽くコンビニに行こうとかそんな暇もない。
従って講義中の全カロリーは会場入場前の蓄え+配布されるお昼ご飯に依存する形になるがこれは人によっては結構キツイかもしれない。
まずお昼まで割と時間がある上に、夜ご飯時間帯も超過して講義が続けられる為
途中でカロリー切れを起こす可能性も想定される。
心配な人は食没を使うか、食べ物を持参して行った方が良いだろう。
途中でカロリーが尽きても本当になす術がない。
会場で手に入るのは自動販売機からの液体カロリーのみである。

お弁当
味はとても美味
量は物足りないという人もいるかも

お昼ご飯が終わると後は纏まった休憩はなく
ひたすら最後まで講義の日々を駆け巡るのみである。
最終講義あたりはしょーじきもう頭が働かなかったが
明日は今日よりさらに講義が詰まっているあたりどうなるかわからない
初日はそんな感じで終わった。
講義の感想については明日以降記載していきたい。

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