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フリルを愛した三つ子の魂、多分百まで私は姫

よいものを買いました👗

こんばんは、にふです。

フリフリのドレスみたいなローブを買いました。
姫、かつ魔法使いの一張羅です。
名前をラナンといいます。

かわいいしうつくしい

世界一花びらの多いお花、ラナンキュラスから着想を得た、幾重にも重なる繊細なチュールのフリル。
揺らめく様子がその名の通り花のようで、風そのもののようで、妖精の羽のようで、軽やかでたおやかで。
どんなにことばを並べても、表現しきれないくらい好きなお洋服。

ラナンキュラスの花言葉は「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」。
私のコンセプトの「姫ギャル魔法使い」さんはきっとそういう子だと思うのです。

周囲の視線が怖かったこと、諦められなかったこと

実は、これは自問自答ファッションに出会う前に見つけたお洋服で、ずっと購入を躊躇っていたもの。
デザインはとっても素敵で、一瞬で目を奪われた。
でも………目立つ……よね………。
こちとらド田舎住み、目立つ格好は噂話や好奇の目のもとになりやすい。
変とか、おかしいって言われるかも。似合わないって言われるかも。
それが理由で着られなくなってしまうかも。
これまでのように、たくさん傷つけられるかも。それがとても怖かった。

小さい頃から可愛いものは大好きだったけど、中高生で人の目を気にしだしてから身につけなくなりました。
私服でフリルのある服を着ると似合わないと笑われたり、桜のヘアピンを付けてきたらブスが頑張ってると揶揄われたり。
何か言われたら…とビクビクして好きを手に取らなくなって、どんどん自分のことを忘れていきました。
どうせブスだから、どうせ似合わないから、私なんてどうせ、どうせ。

大人になって周りからデリカシーを身につける前の人が減り(言い方よ)、ちょっとずつ自分の好きなものを掘り返している道中でこのドレスを見直して、幼少期の自分ならどうする?と考えてみました。
従兄弟の結婚式で着せてもらった、ピンクのチュールのフリフリドレスがとても嬉しかった。
ふんわりフレアのスカートが大好きで、着てはずっとくるくる回って花みたいに広がるのを見てたって保育所の連絡帳に書いてあった。
好きなものを素直に選び取れた頃の私なら、着たら脱がない!!脱ぎたくない!!って言うだろうな。
よし、着てみてこれじゃないなと思ったら諦めよう!と腹を括り、京都まで試着の旅に出ることにしました。

本来の自分と再会した日

11月の半ばに、京都の本店に伺って試着させていただきました。
モフモフのフリルの分量に圧倒されつつ袖を通し、鏡を見たとき、小さく歓声が漏れました。
周りは知らん、この服着たい、と思いました。
動きに合わせて揺れるフリルのおかげで、3歳から変わらない私をはっきりと思い出した瞬間でした。
変わらないし、変われないし、変わる必要も無いし、これからも自分の感性を愛していきたい!と。

店員さんがにっこりと「誂えたようですね」と言ってくださったのもとっても嬉しかった!
丈の調節が効かないドレスなので、身長によっては美しく着るのが難しいそう。ジャストのくるぶし丈で引きずらずに済みました。
自己評価靴ちゃん、使い魔バッグちゃんとあわせてもオフホワイトの色味のおかげで親和性がバッチリ。
華やかだけどカジュアルでもあり、コートを上から羽織るとボリューム感の調節も効く。夏場もキャミやタンクトップと合わせたら大変可愛い。

テンションが爆上がりでしたが、この爆上がり状態で買い物して失敗した経験もあるので…1度考えます、と断ってその日は帰宅。
その日の試着を何度も反芻して、私のコンセプトにも照らし合わせて、手持ちの服とコラージュしてコーディネートを組んで、ようやくお迎えしました。

届いた日、鏡の前で羽織って一回転。
めちゃくちゃ可愛いものを考えに考えた上で自分らしいと判断したこと、大袈裟かもしれないけど強くなれた気がしました。
自分のこと、もう蔑ろにしたりしない!私なんかって言わないぞ!と。

もう大丈夫、怖くはない

この子をお迎えしてから既に何度か着て出かけているのですが、「すご〜い」とか「やば!」みたいな反応はちらほら感じます。その辺は良い意味悪い意味どちらとも取れるのであんま気になりません。まあやばかろう、このボリューム感。やば可愛〜!!!です。

ただね、図書館に行った日にすれ違いざまに「うわっキッショ!」言うた男子高校生がいました。その時にグワッと沸いたのは怒りでした。
これまでの私なら、「私なんかにこの可愛い服が似合ってないからや、着なきゃ良かった、もう二度と着ない」とメソメソしていたことでしょう。
でも違った。自分を卑下して悲しむんじゃなくて、失礼なことを言ってきた相手に正当に怒りを覚えることができた。
なんやお前!!!着ますけど全然!なぜなら!!可愛いからね!!!!と言えるなら言い返してたと思う。(図書館なので控えました)

その日の出来事は確かにムカつくことだったけど、他人に理不尽に好きを否定されても揺るがないようになったんだ、と確信がもてました。
これからもフリフリだからこそ美しい、ラナンと一緒にたくさん出かけます。

それでは今日はこの辺で!
ほなまた次のお話で。

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