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りんごに不慣れ。4

私は信じていません。


神様の存在を。


けれど雨が降ると時々思います。


「神様が泣いている」と。


実際に泣いているのは神様でなく、空かも知れませんが。


気圧が低いと咳が出ますし、
歩く時には自然と下を向いてしまう。


傘はあるので髪は濡れずとも、
傘も服も通過して、雨が心に染み渡る気がします。

雨粒が、涙の粒が大きければもはや、
めり込んでくる気さえします。


もしかしたら、今ならば
誰にも気付かれずに忽然といなくなることも
できるのではないか。

と、思うことがなくはないのですが、
その時思い浮かぶひとがいます。
毎回ではないですが。




自分が忽然といなくなったら、そのひとは悲しみます。たぶん。


それはただの想像で、
否定されてしまえばおしまいなのですが。



上等ですよね。想像で。


さあ、涙は優しく拭いましょう。



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