見出し画像

ELLEGARDENと私

出会い

約一ヶ月ほど前、〝トリビュートアルバム「ELLEGARDEN TRIBUTE」配信リリース〟というニュースを見た。『あーあの人あの曲やりたかっただろうだなー!!』などと余計なお世話をつまみに、一人で一杯嗜んでいた。
そして彼らがまたライブハウスでツアーできると知り、とても感慨深いものが湧き出てきた。
私がELLEGARDENと出会ったのは、『SYNCHRONIZED ROCKERS』という2004年に発売されたthe pillowsのトリビュートアルバムである。ストレイテナーもこのアルバムきっかけで知り、追うことになった。
Funny Bunnyという楽曲を編曲し、カバーしているのだが顔もオリジナル曲も知らない人達だけど真っ直ぐで嘘がない強さを感じた。
その後、後追いするように発売されている彼らのアルバムなどを購入した。英語の歌詞が多いが、歌詞カードに和訳が記載されているので、学生でも置いてけぼりにされずに楽曲の世界観に触れることができた。

まだエルレガーデンのHPがあって直接メールできるフォームがあって、当時田舎で燻って鬱々としてた私は、自分のことを一生懸命書いてメールした。するとある日メールが届き、当時の携帯の2面分ぐらいの分量で返信をくれ、最後にひらがなで『ほそみ』って署名してあった。
もちろん全員に返信してた訳ではないと思うが、音楽で救いたいという信念がブレない漢、細美武士。

エルレあるある

前述したように、エルレの楽曲は英詞圧倒的に多いのだが、たまにある前編日本語歌詞の曲(金星とか虹とか)の歌詞が異様にシンプルで真っ直ぐでいい意味で小学生の絵日記のようなほっこり感が否めない。
とっても正義感が強くて、ロマンチストだけど恥ずかしがり屋なバンドマンだと思われる。


生きていれば

エルレが活動再開して、生配信をした時に『生きていれば、生きてさえいれば、こういうことが叶う可能性があるんだ』ということを体現してくれた。同時に、生きているのに戻れない、再開できない苦しさも感じた。
あの配信で、細美さんが〝あの頃ライブハウスに来てた奴らどうしてるかな、会いたいな〟みたいなことをポロッと言ってて、あまり過去のこと、特にエルレの時のよかった話をしているのを見たことなかったので、嬉しかった。細美さんが結婚したのも昔のイメージだと、信じられないけど、すごく嬉しかった。長生きしてください。


蓋を閉めました

2018年の復活ライブを奇跡的に引き当てた。そこは会場の大きさという概念を取り払ったライブハウスだった。ずっとこれが見たかった。何より4人が気持ちをそろえて、前に進む決心をしてくれたのが嬉しかった。
私もイントロ早押しクイズ状態で、身体が覚えてるのかライブ完全燃焼。
‥不思議なことに、もう彼らを追いかける気持ちにはならなかった。
10代の自分の青春に蓋をした。無理して避ける気はないけど、私のELLEGARDENは完全燃焼した。
名声を得たい訳でも、偉くなりたい訳でもない、キャーのひとつくらいは欲しいかもしれないかもしれないけどツアー車転がしてどこまでも会いにいく彼らの幸せが1日でも長く続ことを心から願っている。彼らが大好きだから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?