音速ライン 「見た目と中身、大切なのはどっち?」

 恋愛に限らず、誰しも一度は見た目と中身を天秤にかけたことがあると思います。「イケメンだけど性格が悪い」とか「美人だけどアムウェイ勧めてくる」、「めっちゃ巨乳だけど賽銭泥棒する」とか。
 この事象を音楽に例えるとき浮かんでくるのが音速ラインです。

プロフィール
Gt.Vo/藤井敬之(ふじい よしゆき)
Ba/大久保剛(おおくぼたけし
 ボーカル・ギターの藤井が福島県郡山市在住のため、他のメンバーが福島まで出向いて曲作りを行う形態で活動する遠距離バンド。ライブに力を入れており、固定サポートメンバー(ギター、ドラム)と活動している。
 PVはストーリー性を重視しており、演奏シーンは極力排除しているため、匿名性のある作品になっているものが多い。
                        (wikipediaより抜粋)

 音速ライン、好きなんです。
 藍坊主のCDを借りにツタヤへ行った時、同じ「あ行 その他」で見かけて手に取りました。なんというか音速とか光速っていう言葉かっこいいですよね。というか、人間って本能的に速さを求める生物なんだと思います。何億個もの精子のうち、一番先にゴールへ辿り着いたのが今の私たちですし、子どもの頃はかけっこ好きだったし。そして何より、誰よりも早く大人になりたいって思ってた。

 それで借りたCDが「風景描写」というアルバム。名盤です。バンド名のとおり、せつなさがキャッチ―なメロディに乗って駆け巡ってくるんですけど、過ぎ去った後に残る心が補われた感覚。アルバム名も秀逸で、曲を聴いた誰しもが自身が経験した何らかの風景を思い浮かべるんじゃないかと思います。

ストーリー感がすごい。小説を読破したあとの満足感あります。読書苦手な方おすすめです。


リンクしたものはライブのものです。音源だとまじで冬の空って感じ。エモいですね。ベースの音がブリンブリンしてますね。
という感じで、音速ラインってすごいんですよ。ただね、そこまで売れてないんです。勝手に売れてないって思ってるだけかもしれないんですけど。

 ここで記事のタイトルに戻ります。

 売れてない理由って見た目もあるのかな。
なんというか、あの声や歌詞、疾走感からは想像できないくらい、困った顔したおじさん二人なんですよね。私も初めて音速ラインのプロフィール見た時に、「あれ、ボーカル脱退したの?」と思わざるを得ませんでした。もちろん売れてるバンド皆がみんなイケメンではないですけど。
 人間って見た目が8割とか9割ってよく言われますよね。ケバブ食べたい時に、お店の情報量は0としてめちゃくちゃ強面のトルコ人と、笑顔の絶えない微笑みのトルコ人どっちのお店に並ぶかってなったらやっぱり後者を選ぶ人が多いと思います。私もそうです。でも、前者の方がめちゃくちゃうまくて、なんならケバブ渡されるときに限りとびきりのトルコスマイルをしてくれる可能性だってありますよね。

 うまく文章がまとまらないですね。記事のタイトルとか一文だけ読んじゃうと音速ラインをディスっているかのように捉えられそうですが、決してそうではなく、私は大好きです。だから、今まで聞いたことのない人はぜひ聞いて欲しいし、名前は知ってるけどなんとなく通らなかったって人もすぐに聞いてほしいです。