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【USCPA】難関AUD。70点Failから11日後に再受験89点で合格。Failからの学習内容を振り返る。

みなさん、こんにちは。にだです。

3科目目のAUD記事を書くのが遅くなりました。それは本来1/12に合格!としたかったところ70点でFail。そこから即NASBAに再受験を申し込み、11日後の1/23に再受験と2度受験したためです。FAR、BECと順調に1発合格でしたが初のFailと結果を見たときは、REGの学習を開始していたので再度あのAUDを受験するのか、と絶望感を感じました。

初回受験までの学習内容、そして再受験と2度の受験を通じて学んだことを今後受験される皆さんの少しでもお役に立てばと記事にしてみました。

1.初回受験まで

①学習時間:9/22~12/18(12/19受験)で2時間/日×88日=176時間
②学習内容:  
・アビタス教室講義1.5倍速で1週目+MC
・アビタス教室講義2.0倍で自作ノートを主体にMC+TBS
・自作ノートを見直し+MC+TBS
・最後にMC+TBSもう一周
・途中にRelease問題を3年分とアビタス模試受験
③模試結果(12/4受験。12.1版で67/100)
この時私は、アビ模試+10点が本番試験で必ず押さえるべき必須知識問題を正解すれば出るScoreと勝手な持論を持っていたので大丈夫そうだな、と少し安心。

2.初回受験

特段失敗した、という感覚は無く。
・MCはレポート、独立性、Review/Compilation/Examination/AUP、Sample、Substantive Test、書面化など幅広く出題された印象。
・TBSはA/RのConfirmation Letterの読み取り、Internal ControlのReview、後発事象+偶発事象の組み合わせ、Samplingの計算問題(サンプル数)等。TBSはInternal ControlのDeficiencies、Significant Deficiencies、Material Weaknessのどれに該当するかまたその場合どう対策すべきかなどこれ苦戦。
・リサーチ問題は1問のみ
・出来た!という感触もなかったが、MCは大方4択は残り2択には絞れているので大丈夫かな、ただレポートのところはReviewやらCompilationやらと理解がごっちゃになって分からなくなったな。。。TBSもそれなりに埋めているし的外れではないかな、と感じながら受験終了
・さて、REGだ!と同日から勉強を開始。

3.初回結果とScore Review

・ん?70点、マジ?もう一回あれ受けるの?何度か目を擦るも結果変わらず
・NASBAにScore Appealするか暫し悩む。でもいつ回答もらえるか分からないし、過去のAppealでScoreが1点変わったのは1%未満的な記載もあり、ふむこれは採点ミスではないのか、ということは沼入りか…一瞬絶望が。記憶をいつまでも維持できないし、REGは一旦ホールドして即座にAUDを再受験し、終わらせてしまおうと48時間待ってNASBAに再受験申込。米国在住からかもしれませんが申し込みからほぼ24時間後にNTS受領。受験日は勿論最短Score Releaseのギリギリ(1/23)。運よくテストセンターも同日午後が空いており申し込み。この時のメンタリティーは記憶をどう維持するか、一度REGで間隔空けてしまうとリハビリに相当時間がかかるだろうから叩くなら今!と1/23でダメなら次も合否発表と同時に申し込みをしよう、最悪REGと2科目受験も視野に入れる。
・Score Reviewはどんなものかな?と見るに以下の通り。あれ、曖昧だと思っていたレポートがStrongerで残りは全部Weaker、MCもTBSもWeaker、私はWeaker、と少し落ち込みつつも残り12日間(1/12~1/23)突貫工事でやるしかない!と勉強開始

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4.勉強再開と内容

・曖昧だと思ったレポートが出来ていた、それ以外まあそれなりに、と思っていたところが出来ていなかった。要するに理解が曖昧なのか、いくつかの要素が混ざって理解をしているから正解に辿り着けない。という反省からポイントをまとめた自作ノートを捨て、アビタス教科書の精読とMC+TBS再演習を開始。各々Chapter、カテゴリー毎に気を付けたところを以下にまとめてみました。
・Chapter 2
①RMM(IR、CRとDR)の正しい理解。特にIRの↑↓はCRと混同し易かったのでIR固有の動き、黒字化したらどうだ、AccountのCapabiltyはどう影響する、等精読時にも注意(結局2回目は出題されなかったと記憶しています)。
②Performance MaterialとMateriality as a Wholeの関係性。TBSでPerformance Materialの金額が与えられ起きている事象に対してMaterialなのかそうでないか、を選択させる問題が出易いので(定量だけではなく、定性に関する記述がある問題も2回目に出題された記憶があります)。
③不正と準拠違反は不正のリスク要因なども比較的丁寧に精読(でも出題されなかったような)、両ケースの伝達も。
・Chapter 3-4
①レポートの順番や中身を全暗記すると言うよりは固まりでKeyになる言葉を覚えていくイメージで精読。「Design、Implementation and maintenance」、「Obtain Audit Evidence」「Auditor's Judgement」「Consider Internal Control-----preparation and fair presentation」「Appropriateness of accounting policies 」などなど要は何がAuditで気にする項目にManagement/Auditor側で含んでいるかを選択できるようにする(TBSは出ない、のでという判断)。Publicになって変化する「COSO」やQualified、Adverseの特徴的な塊の言葉も同じように精読。
②Emphasis Matter/Other Matterは各々のケースを理解。Going Concernに関してはOpinionがどういうケースでQualifiedかAdverseかもある程度区分けできるように精読。
③グループ財務諸表/構成要素は1回目でも出題されたように記憶しており、精読を強化(1回目の時は曖昧なまま何となくで突入)。
アビ4-19の報告書の様式でUse only outside of the USは他国様式と修正米国版両方?もしくはEither or、か一度目で類似の問いがあった記憶あり、2回目の前にアビに質問。Either or、とのことでスッキリ。
④Special Purpose Frameworkは意外と狙われそう(もしくは本題は別で選択肢に織り込まれる)、と思い精読。
・Chapter 5
①ここからは流れが大事。Engagement検討時にすること、その後Plannningですること、等ある程度今自分がどこのStageにいるかを意識して精読。
各々のステージを意識しつつある程度MCで問われそうなのは以下で暗記

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②RMMを暫定で一度どこで決めるか(それは何のため?)、その後どこで修正かけるか等も意識して。
③専門能力者の活用は「客観性」が担保されない場合のケースを「独立性」とリンクさせて聞かれるかも?と思い、意識して精読
④Planningは兎に角「Clientの理解!」と結論付く
・Chapter 6
①BECと似ているようで全く似てないな、と思い5つの要素部分は読むには読むも想定問題が分からず重点置かず。と思ったら2回目MCで2問出題。しかし試験後テキストを読んでもよくわからず。1つはInvoiceをSystemにEnteringするのは5つのどれにあたるかとかそんなんだったような(曖昧)。
②文書化大事
③フローチャートは暗記はせず。ただ精読後TBS問題を解くと全問正解だったのでまあ流れは大丈夫か、最悪図形の形は当日ある程度ヒントを元に解けば60%くらいいけるだろうと算段
・Chapter 7
①ここは重点的に。特にアビの参考記載の売上/回収/仕入れ等の各部署ごとの動きをフローにした表と合わせて精読。誰が何をするか、あとDaily Depositと送るとそれがどのJournalなり帳簿とリンクするか。Daily sales reportは何とリンクするか。Monthly statementはどこのデータを引っ張ってくるのか(例えばInvoiceをA客先に送る、これは正しい、その後それをB客先のLedgerにBookしてしまう、こうなると客毎にA/Rを記録しているMonthly Statementを客に送らないとA/Rの総額はInvoice総額とマッチしちゃうので分からないよね、というふうに理解する)。
②統制の不備に関する書面、レポートも精読。言葉の塊を覚える
③7-23。自分の中ではこのテーマははTBSの頻出。ただの不備、Significant不備、Material Weaknessを選別し、それに対する対応を決める。Materialと看做される金額も与えられる。テキストだけでは不十分。アビに問い合わせするも、直前講義を聴け、リリ問TBSの問3を解け、との回答でこれ質問に回答していない?予備校としてあるまじき、とムカつくもリリ問2020問3は大事。これが基礎になる。2回目でこれに少しスパイス加えたような問題が出たような。
・Chapter 9
①PP&Eと減価償却費を合わせたTBSは頻出と思われる。アビ直対は有効。
②銀行勘定調整票辺りも出易いと思い精読。
③A/RのConfirmationに対する客先レター回答事例を元に対応を決める問題も頻出と想定され精読
・Chapter 10はは
①Soxは302/404/906はある程度項目を覚えるよう精読
②ここに限らずPCAOBの3年に一度、や年数や日数に関するところは起算点と合わせ別にまとめ暗記(文書保管期限、いつまでに監査書類をまとめる等)
・Chapter 11+12
①後発事象+偶発損失(弁護士レター)コンボは必ず出ると思い精読。プラスここだけFARのテキストを簡単に読み返す。Probable、Reasonably、Remote各々どうするか。弁護士レターでこう記載されたらそれはRemotoと解釈する等も
②ガバナンスに責任を負うものなどとのコミニケーションも忘れずに精読
・Chapter 13
①使用制限が付く報告書はここで紹介されているもの以外も集めて一つに
②GASも精読
・Chapter 14
①基本はFARの簡単版と思い、ある程度流す。案の定2回目では当該Errorを修正しら場合Working CapitalとNet Worthはどう変化するかといったFAR系問題が出た記憶有。定義を一瞬度忘れしたのでリサーチ問題で使う辞書機能のFAR対象で各々の定義を調べると出てきたので間一髪。皆さんも焦った時におススメです。
・Chapter 15-16
①個人的な感想ですがMCの出来はここにかかっているのでは?と一回目の受験で感じる。精読+精読。以下で整理したりしながら兎に角精読。正しく理解をする。試験直

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・Chapter 17:個人的には捨てて良し
・Chapter 18
①意外と出る。サンプル数に影響を与える項目とリスク高く評価し過ぎた!低く見積もりすぎた!等各々のケースはちゃんと覚える。
②2回目は出なかったがサンプル数を計算させるTBSが出る可能性あり、ということで18-8のような表が出ても対応できるように。
・Chapter 19
①Chapter 15-16を上回るMCボスと個人的には設定。こやつを逃すとあんたCPAの素質無!と判断されてしまうのではないかと思うTopics。兎に角ちゃんと覚える。AICPA、PCAOB、Soxが皆違うことを言ってもムカつきながら覚える。独立性!!
②TBSでSelf Interest、Management Participation、Familiality、Advocacy等をケース毎に選択させAudit業務を行う予定の監査法人がNon Audit業務を請け負えるのは、もしくはSafe Guardは?的な個人的には難問が出た記憶あり。これは後でテキスト読んでも正確には分からなかったが事後の反省としてそこも要精読。

精読、その後MC/TBSを1周解く。その際の結果が以下。この後直対講義を聴き、2018~2020のリリ問を問題は解かず解説文だけテキストとして読む。??になる場合はテキストに戻って再度精読。

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流石に12日間で2時間/日では対応できる気がせず、4時間/日でAUDは緊急危機対応対象に格上げ。最後48時間を足し224時間で何とか仕留めることが出来ました。AUDは結構苦しみましたが、精読が大事です。No more曖昧。

皆さんも一緒に頑張りましょう。3月中にREGを受けて年度内終了を目指したいところです。ご参考になれば幸いです。

以上

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