師走の刹那 -路上から-

ちょっとした偶然から、
昔の友達のフェイスブックをみた。

中学の頃なんか好きになれなかったあいつ。
人を嫌う感情を懐かしく感じる。

北の方にある有名な大学を出て、
洒落た服まとって小旅行。
海の見える喫茶店と灯台。

こっちはいつまで経っても変わらない景色。
月50万稼いでも、
わけのわからん支払いに追われてる。

ブロークンな言葉たちと
もっとブロークンな心携えて。

思えば、言い訳ばかり探し集めて逃げてきたな。
親のせい、金のせい、周りの環境のせい。

好きな哲学者の言葉なんか引用できない。それほど深く彼らを知らない。

でも自分が今立ってる場所からしか
道は続かないのを知ってる。

せめてケストナーが描いたみたいな
優しい心と柔らかな頭を持った大人でありたい。

そんなことを忙しい年の瀬に
3秒だけ感じている。

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