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KUSMI TEAから世界を学ぶ

紅茶やハーブティーは得意ではないが、KUSMI TEAを知ってからは、よく飲む。どれも好みなので、ハズレはなかろうと思い、12種類のアソートボックスを購入。

一投目には「アナスタシア」をチョイス。およそ300年続いたロマノフ朝のラストエンペラー・ニコラス2世の四女の名前である。実際、彼女の物語がモチーフとなったそうで、KUSMI TEAの創業者パヴェル・クスミチョフ自身がインスピレーションを受けてクリエイトしたとか。

紅茶ベースにベルガモット、レモン、ライム、オレンジブロッサム香料といったフレッシュなエッセンスがスッと存在を覗かせる。香りというより、ベルガモットの効用がじんわり伝わってくるよう。

アールグレイの香りづけとして知られるベルガモット。精油は精神安定や消毒の作用があると言われている。リラックスするとともにモチベーションも上げてくれる効果がうれしい。心が揺れやすい女性には常備必至のアロマと言える。

「アナスタシア」の物語は悲劇の結末ではあるが、彼女自体は好奇心旺盛で明るく、当時の箱カメラで自撮りもこなしていたそう。そんな彼女と家族がこの世を去ったのが、7月17日…。

その名には、覚醒・復活の意味もあるという。病み上がりの50女にはしみじみ、滋味深さが染み入る1杯(量的には3〜4杯)。世界史は苦手だったけど、大人になると楽しい。いろいろな体験が、歴史の背景と結びつくからなのかも。壮大すぎるか。

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