月光 再演に行ってきました

「3月30日、東京ガーデンシアター。ヨルシカです!」

2019年に行われたライブ月光の再演に行ってきた。

東京ガーデンシアターは、あのときの新木場スタジオコーストとは比べ物にならないくらい人で賑わっていて、いつのまにかヨルシカはこんなにも人気アーティストになってしまったんだと、思った。

ライブの構成は、再演と題しているだけあって、ほぼ同じだった。ライブ中のスクリーン映像とかはもしかしたら変わっていたかもしれない。

2年前の月光のライブレポを読み返すと、suisさんのボーカルの発展途上さについて書いていた。

今回は違った。圧倒的な安定感と表現力で、完成されていた。この2年でsuisさんは本当に歌の実力が爆上がりしている。

再演というのもあって、このライブレポでは、はじめから最後まで全部を振り返ることはしない。

印象に残ったシーンをいくつか。

夕凪、某、花惑い。
これを聴いた瞬間に、自分の2年間で変わらなかったものと変わってしまったものが隅々まで想起されて、早速涙がこぼれた。
2年前、当時のあの雰囲気とメンバーも好きだったよ。忘れない。

心に穴が空いた。
「ぜんぶ音楽のせいだ」にsuisさんが込めた感情が心臓に届いてそこで爆発して心に穴が空きました。
ほんとに、全部音楽と、あなたの隣にいる作曲ヤクザのせいだよね。

だから僕は音楽を辞めた、1回目。
歌い出しの時点でsuisさんが曲に入り込みすぎで不安な気持ちになってた人はいるんじゃないだろうか。
1番終わりの「あんたのせいだ」は本当に苦しそうに絞り出すような声だった。
2番のサビに入ったとき、演奏だけが鳴り響いて、初めは息継ぎが続かなくなったのかな、すぐに復帰するだろう、と思ったけど、そのままsuisさんがふらっと揺れて、n-bunaさんがsuisさんに腕を伸ばして。
一瞬一瞬がコマ送りのように目に焼き付いている。
緊迫した空気感のままメンバーが一度はけて、「状況を確認しています」というアナウンス中、このままヨルシカが終わってしまったらどうしようとか不安で、ずっと汗ばんだ手で祈っていた。
永遠にも感じられるほどの20分くらいの中断の後、suisさんは戻ってきた。
「ご心配おかけしました〜☺️」と少し恥ずかしそうに話すsuisさんはさっきまでの気迫あふれるボーカルと本当に同一人物なのか疑わしいほど、日常感があって、なんだか安心した。

だから僕は音楽を辞めた、2回目。
2番サビに無事到達したとき思わず手を握り締めた。
「売れることこそがどうでも良かったんだ」のところでsuisさんの声が少し上ずったのがすごく良かった。最後の叫びも全力で叫んでいる感じがして圧倒された。
n-bunaさんはギターをだいぶミスっていたらしい。そりゃ動揺するよなぁ。

演奏陣はみんなノリノリだった。キタニは横ノリ、n-bunaさんは縦ノリという感じで対照的でなんか面白かった。はっちゃんなんて、肘でピアノ弾いてるときあったし。笑
もちろん全員最高にカッコよかった。

4月から社会人で、少し憂鬱ですが、このライブを思い出して、しばらくは頑張ることができそうです。

また、素敵な作品を、ありがとうございました。

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