ネイルサロンの新しい在り方
これは女性ならなんとなく理解できるだろう。
『ネイルは自分のモチベーションを上げるため、人から好印象に見られたくてネイルする。』
そんな人が大半ではないだろうか?ネイル業界は基本、美容業とされている。だから美容サイトに掲載されたり、まつげエクステや美容室と併設されたりする。
でも、このウィルスの騒ぎでネイルへの価値観ががらりと変わったのではないかと思う。
そもそも、リモート化が進み他人に会う機会が減った女性は、他人の目をいちいち気にする必要も無く、誰かから好印象に見られる為にネイルをする必要が無くなったのである。
と、なると今まで美容の一部としてネイルをしていた人は基本、ネイルが必要となくなる。
では、自分のモチベーションを上げる為にネイルをしていた人はどうだろう?
ネイリスト目線で言うと、誰かからの好印象の為にネイルをしていた人はいわゆる、男性受けも加味したシンプルで上品な万人に受けるデザイン。一方で自己満足だけでモチベーションを上げる為のネイルをしている人は個性的なデザインをしている人が多い。(これはあくまでも、ざっくりと2通りに分けた場合なので必ずしもこうとは限らない。)
つまり考え方によっては後者のモチベーションアップの為のネイルをしている人にとって『ネイル=美容』である必要はないのだ。
もっと掘り下げて言うと、モチベーションを上げるものが美容である必要が無い。
そもそも、個人的に昔から思っていたのがネイルは『ネイルアート』と言われているくらいなのになぜ美容カテゴリーに入るのか?という事。
今回、それがかなり自分の中で明確になってきているのだが、ネイルはアートと言う程なのでむしろアートであり、美容ではなく芸術であり、どちらかと言うとエンタメカテゴリーでもいいんじゃないかと思う。
女性に限らず、エンタメでモチベーションが上がる人は多いはず。
・ゲームでテンションあがる。
・テレビでテンションあがる。
・映画でテンションあがる。
・舞台でテンションあがる。
・フェスでテンションあがる。
・ネイルでテンションあがる。
どうだろうか?違和感を感じないのは私だけだろうか・・・(笑)
今後のネイルサロンの在り方は『エンタメ』である。
正に、これが私がたどり着いた答え。エンタメと言うからにはパフォーマンスや高揚感を与える必要がある訳で、淡々とお客様の要望に叶うデザインをしているだけではエンタメとは言えない。
私個人の話をすると、自分のサロンではお客様が持ち込みされたデザインを私なりのアレンジで施術する事が多い。お客様のご要望を満たし、尚且つ更にプラスになるような提案をする。結果、お客様はそのネイルを気に入って下さりテンションが上がると言う訳だ。
ここにパフォーマンスとなると『?』となるかもしれないが、要は『魅せる』という行為が必要となるのかもしれない。
ウィルスの騒動があり、お客様はネイルサロンに行くのに衛生的に抵抗がある人も居る。ネイルは生活必需品では無いため不必要であれば、わざわざ危険を犯してまで行かない。これはネイリストとして実感していて、間違いなく言える事である。
これは美容に限らずだが、お客様の価値観は変わっている。
より安全に、外出は必要な分だけ。でも家では楽しい事もしたいのでゲームが売れる。任天堂スウィッチがバカ売れしているのもミソだと思う。
つまり安全安心な楽しい事にはいくらでも投資するのだ。
もし、今後もネイル業を続けていくのであれば、このエンタメというポイントを押さえていく必要があるのではないのか?
いくら「換気してます!」「消毒してます!」と言った所でお客様の価値観は変わらない。
価値観が時代を動かしている、価値観が経済を動かしていると言っても過言ではないだろう。
私もネイリストのはしくれですが、今後のネイル業界はまさにこんなかんじなんだろうと踏んでいます。
自分なりの考えを文章にしたので、間違っている事もあるかもしれませんが今困っている人の役に立てば幸いです。
そして私自身も新しい在り方を模索中です。
頑張りましょう。
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