見出し画像

BATTLE OF TOKYO vol.5という情報の洪水にさらされると狂うらしい

BATTLE OF TOKYOの5巻を読んだ。情報量が多すぎて狂うのでまず言うなら「全部アニメにしてくれ」としか言えなくなる。

本当に色々整理とかやりたくなる。設定資料集で書かれていたことが回収された部分とか、シーズン2に持ち越された謎とか。他にも熱い部分はいっぱいあったし、個人的な癖に刺さった部分(言い方)もある。
そういった部分や、ちょっとnoteの方でまとめたいと思った部分をここであげておく。

ちなみにこの記事を読んでる人にBATTLE OF TOKYOの5巻を読んでいない人がいたら、読んでからこの記事を見たほうがいい。ということで今すぐ読んでください。



ここから先は回収された部分とか癖に刺さった部分とかいろいろふせったーで書いたやつのTwitterリンクを大量に貼ったりするし書いてる人の情報処理能力の問題で回収された部分を見落としていることもあるかもしれない。しかしちゃんとゼロさん関係はこのnoteでまとめるので許してほしい。



1. ふせったーに書いたやつ

ちなみにストーリーの流れ順にはやってない。

ゼロさんとベイリーさん

後に書くものと少し被るがここで書いておく。この2人の会話の空気感が単純に好き。人の肉体を失い首から下が機械の生きた兵器になった男と生物兵器に育てられて獣の力を得た男の対比がいいよね。

ベイリーさんを育てたライオンが合成獣(知能や戦闘力を強化された生物兵器)かつ人語を喋れるという倫理観ぶっ壊れた世界特有の設定でオタクはニコニコした。ゼロさんは「え?」と人間味のある反応になってたけど。

それはそれとして会うヤツ会うヤツに騙されまくるベイリーさんはスピンオフで来ないんかという気持ちにはなる。覚醒のルプスで回収されるのか?

あとこの場面の近くでツンデレという概念が分からないルプスさんにニッコリしたオタクは絶対多いと思う(決めつけ)


JBの懲役関係

裏世界出身の人たち(特に某元アサシンの人)が一番稼いでいるようには思ったけどリブラさんの懲役年数が少なくてさすが元警察……になった。あとその後のカグラさんの冗談も結構好きだったりする。


移動手段

正直絵面が面白くなるのは他にもJBの悪童トリオのラクダもある。あと絵面無関係だけど「流星号」のくだりも好き。


DBP

自分的にはこういう己の欲に忠実なタイプのヴィランは結構好き。ちなみにDBPの中ではハンキチさんが結構好みのタイプだったりする。あとマリクさん。それはそれとしてDBPの人たちはギャグ堕ちしてほしい!ギャグ堕ちしなさいよオラァ!


主従

そこから「仲間」になっていくのっていいよね!!2人の拳が合わせられる瞬間が本当に良い。


試作機と完成体がバチバチにやりあうのが好きすぎるんでオタクは興奮した。純粋に好きだったのでゼロさんを語る前にここに書いておく。

もう1個ある。

LDHコンテンツ特有(主にハイロー)のめちゃくちゃな数で出てくる敵兵士とサイバーパンクであるラスボスの演出!!正直これ映像にしない方が価値の損失だと思うんですけど(個人の感想)
これにクロードさんが向かうところで「行けえええええ!!」って声出た。


これ見てて御本尊要素回収じゃんと笑いました。漢字がなんかごついけど。

あとレモンサワーで精神力が回復するの完全にゲームにしたら回復アイテム扱いじゃんと笑うしこういう御本尊要素も好きだったりする。


真実

ロッソさんの語った「隠されていた知識の悪用」について、まんまイヌイがやっている。しかもその悪用の理由がうまいので納得してしまった。大衆が「納得しやすいストーリー」を求めていることを利用して世論操作していくのは実際現実でもありうるので他人事ではないなあと思った。

ただロッソさんはイヌイに怒っても仕方ないよ、あんなことされちゃあね……。


チャッターさん

彼が向けるマキナちゃんへの感情が好きすぎる。そしてそれにマサトさんが気づいているのもいい。突き放す言葉ながらもマキナちゃんを気遣い、2巻でチャッターさんが思っていた内容をここで回収してきたことが熱いんだよね。「情報もアカウントも好きに使っていい」ということから最後の大逆転が生まれたのが本当に感慨深い。ファインプレーすぎる。


マダムについて

正直5巻読むまで半分くらい疑ってたし、予告の不穏さのせいでマダムも敵側、もしくはマダムが死ぬかとか思ってた。普通にいい人だった。あの人マジでラウディにとって最高のクライアントだと思うよ。

マダムで一番好きなのはハデスさんとの会話後に追加のオーダーを出すところ。最高だよ……。


イヌイ

「敗北の可能性は限りなく0に近い」とか考えたり、2000ものAI兵を従えておきながら命令がなんかざっくりしてたり、なんかずっとスキル使いに対して常人の矜持だとか言ってたけどスキル得た上にバビロニウム行った瞬間勝ち誇ったりでフラグ乱立しまくっててウケた。しかも回収しててまあ当然だよね!と思っちゃった。

しかもDBPに将来的に毒盛られかけてたっていう。その辺はさすがにかわいそう。いやでもやったことがやったことなのでまあ(毒以外で)死ぬよね!



2. ゼロさんを語りたい

そろそろこの辺でゼロさんを語らせてほしい。

5巻のゼロさん

以前の記事でも1回語ってたけど、今回は5巻発売後なので5巻の内容である。

まず一直線に相棒のもとへ向かうところとか、自分の身体の人工臓器をコピーして相棒を救おうとする面、いいよね。ゼロさんがマリクさんとの戦いの土壇場で、その人工臓器のコピーを応用して相棒の得意な「分身」を会得したのがめちゃくちゃ良い。それがきっかけで勝つのが本当に激熱すぎて良い。オタクは相棒の得意技を使って勝負をひっくり返して勝つことに弱い。

あとゼロさんがサイボーグの身体を使ってガンシップを迎撃してパイロットをお外に放り捨てて普通に殺していったの本当に戦闘を生業としてたんだな……という気持ちになった。残りのガンシップを「同類ども」と表現してるのゾクゾクするよね。そして機械の身体「全状況対応義体零号機」を得た理由が読んでて辛すぎて泣ける。

フィリピンの少数民族生まれで、一族の使命に従って戦闘術を叩き込まれながら育った中でも愛情は注がれていた事実を考えると、一族が滅んで人間としての肉体も大半を失った時点で心はもう死ぬよなあ……ってなった。このせいで研究所でモルモット扱いされても何も感じなくなっていたのが本当にかなしいね。

体内の爆弾のせいで逃げることもできず、工場で不眠不休で働かされていたゼロさんをシャーロックさんたちが「自由にしてやりたい」と言って本当に解放したのが、ゼロさんにとって宝物のような記憶なのが本当に良いし、それが怪盗団の力になるために戦う理由になってるのが、機械の身体になってからのゼロさんの本当の始まりのようにも思える。

ベイリーさんとの会話の中で、人間になりたかったと自分の存在を肯定できない場面にもつらさを感じた。

4巻時点でスマッシュさんが思っていた凍てついた心を溶かす方法、それは仲間だけじゃなくてライバルも必要だということ。ベイリーさんとかと戦ったり、共闘したりで、「純粋に戦うことが好き」という芯に気づいて、苦悩が晴れたとき、「答えは得た」んだなあ……って思えた。

そしてずっと相棒のために動き、シャーロックさんの指に再生の指環をはめる局面もかなり好み。いずれマキナちゃんのもとに返せる可能性があるからとつけた結果イヌイとの最終決戦での逆転の一手になるのが素晴らしくて本当に良い。


……良いのだが、問題はラストである。
ラストバトルでゼロさんのもとに駆けつけたシャーロックさんが、最後に一人だけ残ってバビロニウムと共に消える。「こうでもしないと相棒が止める」とか言う上になんか悔いが無いように思っているというおまけ付きで。それでも相棒から受け取ったものを尊重して、相棒に笑われないようにと取り乱さずに前に進むゼロさんのことはそれはそれで好きなのは間違いない。
だが、1人のオタクとしては、「シャーロックさんがいない世界で生きていくゼロさん」という現実がつらい。機械の身体になってから初めて優しさに触れたきっかけはシャーロックさんだし、そこから怪盗団に入ったので、新しい人生の思い出にはほとんどに彼がいるわけで。ここから少なくとも2年3ヶ月は「喪失」を抱えながら生きるんだなあとちょっと泣きそうになった。
「喪失」まで得ることでゼロさんは人間になったのでは?という感想で納得しようともしたけどやっぱつらいっすね。

……もしかして、シャーロックさんがいなくなった後のゼロさんは怪盗団のブレインになるのかな?そうだとしたら来るものがあるんだけどどうなんだろうね??


白濱亜嵐さんとゼロさん

5巻まで読んだ時点で、白濱亜嵐さんと、彼をモデルにしたキャラクターであるゼロさんについて書かなければいけないと感じた。

まず、亜嵐さんとゼロさんの性格は正反対である。明るいと寡黙のところ、温厚と怒りっぽいのところとか。その辺りは共通点は無い。

共通点があるとしたら、1つ目はフィリピンの要素。亜嵐さんは日本とフィリピンのハーフで、ゼロさんはフィリピンの少数民族の生まれ。またゼロさんは3巻の時点で、フィリピン武術の道具を使って戦闘をしている。

それでは2つ目を書こう。これは正直こじつけかもしれないので怒られたらごめんなさい案件ではある。亜嵐さんには「メンバー全員看取りたい」という発言がある。この発言を「置いて行かれる側」であると解釈する。
ここで5巻ラストのゼロさんを見てみよう。シャーロックさんが一緒に逃げるふりをしてバビロニウムにとどまり、バビロニウムと共に消えているのを見ている。つまり、ゼロさんはシャーロックさんに「置いて行かれる側」である。

正直読んでいてふと2つ目に気づいたとき、「こんなことある???」と声が出てしまった。ただ、ゼロさんの白濱亜嵐さん要素が薄い中でこのような要素を見出してしまったのでここに書いている。

他にも白濱亜嵐さんとゼロさんの共通点はこういうのがあるよ!と見つけた人はnoteのコメントにでも書いてほしい。自分が「なるほどそういうのもあるのか!!」になるので。


3. 残った謎

ここまで5巻の感想やゼロさんについて語ったところで、残った謎についてちょっとだけ書いておく。

再生の指環とシャーロックさん

なんか悔いのないような顔で消えたシャーロックさんだが、彼の所持品について描写されていないものがある。そう、ゼロさんが最終決戦に向かう際に指につけさせた再生の指環である。この指環はマキナちゃんのもとに戻った描写がない。つまり、シャーロックさんは指環をつけたままバビロニウムを崩壊させた可能性がある。

再生の指環は、重体から復帰させる効果があるところまでの描写はあった。ただ、まだ効果の全容は明かされていない。効果次第かつ可能性のお話にはなるが、バビロニウムの操作権限のある人間に対して再生させると、バビロニウムごと復活してシーズン2の動乱の元になることもあり得る。
バビロニウムは崩壊してもギリギリどうにかなった展開で2年3ヶ月間潜伏生活してシーズン2でゼロさんの元にひょっこり現れるのもあり得そう。ライヘンバッハの滝からの空き家の冒険かな?

また、シャーロックさん自身にも、回収されていない謎はいまだに存在する。1巻時点でIUSが来ることを予測していたが、その理由がいまだに明かされていない。バビロニウム関係であることはここまでシーズン1を読み終えると予想はできるが、その掘り下げがまだない。その辺りを含めても、シャーロックさんが戻ってくることを祈りたい。


団長の仲間

5巻までで、団長とクロードさんの父親、シャーロックさんの父親が仲間であったことは明かされたが、残りの1人の女性はいまだに詳細不明だ。ここもシーズン2で焦点になりそうだと予想しているので書いておく。


未回収要素

5巻でパルテさんが5年前の大嵐から記憶喪失であることが明かされた。名前と年齢以外の記憶がないことから、彼の過去の解明についても掘り下げできる要素が残っているということになる。

怪盗団の他メンバーは世界の真実や自分たちを襲った理不尽の謎を解くためなどは解決したが、パルテさんの自分自身の真実については何も解決していない。

正直パルテさん以外にもラウディの一部メンバーがなぜ加入したかなどの掘り下げが終わっていない要素もあるので、ここもシーズン2で何かあるかもしれない。



4. さいごに

情報量は本当に多く、バビロニウムが何かなど5巻で解決した要素もあれば、5巻が終わっても残った謎もあって本当に良いなと感じた。早くシーズン2を展開してほしい。今年のBOTライブ?予定的にダメみたいですね……

それはそれとしていろいろなスピンオフも見たい。覚醒のルプスまだ?

BATTLE OF TOKYOは最高だったという感想を最後に、この感想記事を終わろうと思う。




一番後ろの個人的なことは本当に個人的なことなので見なくても大丈夫なはず。




個人的なこと

実は個人的に、ブルアカのプレイヤー名にこのようなルールを設けていた。

ブルアカを始めたのは2022年の12月なので、BOT4巻の発売後である。必然的にラストで狙撃されたシャーロックさんの名前を使っていた。

そして、5巻発売前にこんなことを言っていた。

あの時はシャーロックさん以上にヤバい目に遭うキャラ出たらその人の名前にしたろというテンションだった。


そして、5巻を読んだ結果、どのような名前になったかは、以下の画像である。


BOT5巻を読んだオタクのブルアカ


無理だよ……名前とか変えられないよこんな展開じゃ……


というわけで、シーズン2の開始までブルアカのストーリーでは作中世界(キヴォトス)にやってきたシャーロックさんという設定でやっていくことになったオタクのちょっと長いつぶやきは以上である。


今度こそおしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?