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スペースマーケット

大学一年生の講義に、起業家を招待して話を聞くというものがあった。
課題は話を聞いてその感想を毎回出すだけ。
楽に単位を取りたい学生がこぞって取る授業であった。

15回ある講義のうち
1つだけやたらと教授に褒められたレポートがある。
個人的にお褒めのメールまで来たほどなのだが、大学生活を終わろうとしている今読んでもなかなかいい出来なので
時効ということで勝手にnoteに載せさせて頂く。

以下、レポート全文そのままコピペしたもの↓

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「スペースマーケット」と聞いて、天文研究部に属する私は「宇宙関連の何かかな?」と思った。違った。同じスペースでも宇宙ではなく空間の方だった。宇宙とかほざいていた自分を殴りたい。


株式会社スペースマーケットは簡潔に言えば活用されていないスペースを貸し出す企業なのだそうだ。
講義を受ける前に予習程度に検索をかけてみたのだが、趣味で写真を撮っている私にとって非常に魅力を感じた。
常日頃から撮影に使える場所を探していたからだ。
場所を借りるなんて発想は私の貧相な頭にはなかった。
第一お金がかかる。手頃な値段で借りれるなんてそんなまさか、であったのだ。
しかし蓋を開けてみればなんとスペースマーケットには一時間1500円で借りれる部屋もある。
これはすごい。こんな画期的なアイディアを出せるなんて一体どんな人なんだろう?と思った。


重松さんは、今後の日本は人口減少がどんどん進み、地方自治体が瓦解していくと言う。
人口が減少すれば使われていた場所やモノは抱えきれずに余っていく。そこを突いたのがスペースマーケットだ。
今の日本には活用されていないスペースがたくさんある。重松さんはそう語った。

これは眠っているものを掘り起こし活用する、言わば新時代のレンタルなのだ。

「空間」を貸し出す。

こんなに格好いいレンタル素敵すぎないか?!私はそう思った。
さらにスペースマーケットでは驚くべきことに無人島「猿島」もレンタル可能だという。
インパクトを求めての行いだったそうだが、横須賀市は閑散期に使われていないことを問題視していたし、まさにwin winの関係である。
帰宅してからHPを拝見すると「Develop people that can change the world. チャレンジする人を生み出す。世の中を面白くする。」とトップページにでていた。
重松さんは講義の中で
「人は何かを始めるとき場所探しから始まる。つまり場所探しが簡単になると世の中がもっと良くなる」と言っていた。


確かにそうだ。場所がなければ何も始まらない。始められない。そう考えると「空間」が持つ力って凄い。
トップページに載せてあったコンセプトには妙に納得させられた。


冒頭で「宇宙ではなく空間の方だった。宇宙とかほざいていた自分を殴りたい。」と書いたが、重松さんの話を聞いてそれは違うと思った。

だって「空間」から始まる可能性は無限大だ。それはきっと宇宙よりも大きい。
「空間を貸し出す」ということは宇宙よりも大きい可能性を提供するのと同じことなのである。
言わばスペースマーケットは借り手にとっての宇宙を貸し出しているのだ。

私もいつかスペースマーケットが提供する宇宙を借りてみたいと心の底から思った。

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余談だが
その後私は1度だけスペースマーケットを利用した。
ネットで予約し振込みもクレジットカード、人に会わずして部屋を借り、利用できた。値段も大変お安くとても借りやすかったことだけ記憶している。

回し者ではないが、パーティやオフ会など大きな部屋を用意しなければならないとき、利用してみてはいかがだろうか。

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