見出し画像

月闇

誰かより自分が劣っていると感じることがある
多少同じ時間を生きてきたはずだと思っても
まがりなりにも自分とは全く違う他人に そう思うことがどれだけ惨めなことか

同じじゃなくてもいいはずなのに
確かにあるその壁が私には越えられない
てっぺんが見えないその壁は 真っ白で無秩序
変則的な動きで過程を知ることができない
ただついて行くしかないその時を経ると
そしてずっとずっと先 深いところへ沈む


自分を変えたいと思う
ただ わたしに今現在その力は無いらしい
この先もどうか知れない
数限りある出会いをしてそれだから私の力なんて

優位優劣 上か下かなんてどうでもいいし そんな人の事なんて知ったこっちゃない
知りたくもない

あの瞬間
もう今ここで死んでもいいと思った
昨日の出来事
あの時が あの時間が いちばん幸せだった



思い出すことばっかりで辛い
もういっそのこと 消えてなくなりたい
自分自身が嫌い
ネガティブの塊の自分を殺してやりたい

私 こんな人間じゃなかったのに

泣きながら帰った今日を
死ぬまで忘れない