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角がなくて 角張っていなくて

まんまるで 転がせばどこまでも遠くへ向かう

最果てに会いに

でもそこにたったひとつ
傷を付けてしまうと
それは自適なもので無くなってしまう

ひとつの傷は 同じ経験を重ねればきっと消えるんだと教わった
その上にまたさらに付く傷にはまた同じ経験を重ねる
重ねて重ねて
重ねまくった先はカサブタだらけで
見ないけれど いっちばん下の傷の跡は残ったまま
思い出す度にズキズキと痛む

だから
付いた傷の上にそっと広がるそれは
剥がさないように 触れないように

そうやって生きてきた

今回の傷は相当深い
強過ぎた想いは 全然消えない

他の人を思ってみても
思い出すのは前の記憶ばかり
楽しかった思い出ばかり
重ねて塗り替えることができない

こんなこと初めてで
時々寂しくて 心が無機質で
なんとなく
毎日いなくなりたい、って思ってる

辛いことはずっとは続かないって言われたけど
今がしんどいんだ
って言ってやりたかった
ずっと続かないから
きっとまた元気になれるから
だから今は我慢しなきゃいけない

同調することも許されぬまま
今日もバスに揺られる

無くなった片方は
まだ見つからない


一気に2つも重なると挫けそうになる
毎日毎日 何かに追われたり悔やんだりして
そうやって成長していくならいいけれど
もう ほんと
少しだけ短くなってもいいや、って思う

やっぱり生きにくい
生きにくくしているのは自分だって分かっていてもどうすることも出来ない

助けて欲しくても 誰にどう伝えればいいのかも分からない
よく分からない、私の世界
自分が分からない


ってそんな弱音も、たまには。