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何かしらの。

まだ公園にいるみたい

あの場所から飛んできた彼女は大好きな彼について語り始める
目指すは近くのコンビニ
アイスを買って歩みを並べる彼女の隣で聞いた
彼の名前は佐藤亮太郎と言った

私に彼を探して欲しいと言う

「あなたの名前は?」
「私?私は加藤亮子。」
「似てるね、名前。」
「そう?そんなに似てないでしょ。とにかく彼を探して欲しいの、一刻も早く。」
「わかった。やるだけやってみるけど、私は探偵でもないし刑事でもない。期待されても見つからないかもしれないよ。それでもいいの?」
「いいよ。探すことに意味があるんだもん。」

なぜ彼を探しているのか、彼女にとって彼が何なのか、何も教えてくれないのに人探しを請負って大丈夫なんだろうか
でも不思議と、私は彼を探さねばならない気がしている
私だって知らない人なのに

彼らの名前をきちんと覚えていて、性名の漢字までちゃんと知っていた
私が彼を、探してもし見つかったらどうなるんだろう
その続きを知りたくもあるけど知ったところで、とも思う
だってこれは夢の話。