映画『17歳は止まらない』感想

映画『17歳は止まらない』
(脚本・監督 北村美幸、主演 池田朱那)
とにかく観てくれ!!
めちゃくちゃ面白いです!!

知らないキャストに知らない監督、特に観る予定はなかった作品。(女の子4人が笑顔で走ってるみたいなビジュアルは、なんか印象に残ってた) 直近で山女とこいびとのみつけかたを観たからか、シネマカリテのTwitterをフォローしていて、『拾われた男』の脚本を担当された足立さんが上映後トークショーにいらっしゃると知り、映画料金が1100円の水曜日なのも後押しとなり、観てきましたーー 元々トークショー目当てだったのですが、映画そのものがめちゃくちゃ面白かった!!!!

好きだったところ
・森先生のキャラ
・森先生と瑠璃の問答
・瑠璃が何かと不機嫌な理由の詳細を説明するくだりがなかった(いや、セリフでちょろっと話してたけど、なんか視聴者に伝えるためのセリフじゃなくて、森先生や田中との会話で相手に伝えるためのセリフというか…詳細はよく分からんが、状況は察する程度みたいな。。母親が出てこないのがよかったな)
・誕生日の夜の出来事とその翌日から瑠璃の周りのキャラクター(あざとい設定の友達と、親友の先輩と、森先生)の解像度が一気に上がるところ、ここほんとーにうわーーーーってなった
・田中と瑠璃の会話がさー、どんどんよくなってくっていうか、最初は本当に噛み合ってないんだけど、犬を通して交流しつつ、2人が人間として仲を深めていくその過程がすごく好きだった…
・田中が家まで来た時に灯りついてる!お母さん帰ってる!やっぱ家出は無理!延期!って嘘ついたところ
・てか↑の日の瑠璃は田中にずーーーーっとためし行動をするわけです。というか映画の最初から試し行動をしてるんだ。坊主にしてくれたら付き合うとか。坊主への要望には応えないけど、家出には渋りつつも賛同する田中、いいよね…
・瑠璃がいいんです。序盤はなんかやたらと不機嫌で男にはモテそうだけど友達いなそうなのに友達いるの謎だなって思ってたんだけど、だんだん瑠璃が愛おしくなってくるというか。森先生との問答が可笑しくて、本人は真剣だからこそ笑えて、最高に好きってなった。(親友役は話を進めるための駒っぽい印象が強かったかも) 今作は家畜の誕生→育成→出荷/絞める を描くことで、瑠璃の生命力の強さを強調してる感じがあってそこが好きでした。トークショーでもお話があったけど、農業高校が舞台になっていることに意味がありすぎないことに好感。でも宣伝とかは割と畜産を全面に出してるからそこを期待した人は拍子抜けした部分あるのかな
・主題歌よかった
・カラッとしてるんだよね カラッとしてていい。説教臭くなくていいよね。瑠璃は田中に説教してるけど、正しいことを言いながらもけっこう感情論で喋ってるし、瑠璃自体が品行方正な人物じゃないから見てて清々しいというか…説教されてる気分にならないっていうか
・キャストは中島歩さん以外誰も知らなくてでもそこがすごくよかったーーYouTubeで舞台挨拶の動画も見たけど皆かわいくて個性がありよかった…監督はやはりものすごくユーモアのある方!!

とにかく最高なのでたくさんの方に見てほしいよ!!最高でした!また観たい!

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