終わりの日に

もしも明日が来ないとしたら
寄る辺ない今日をどう生きればいい
生きる課題もそのままにして
望まなくても明日は来る

明日が来るという幻想に
囚われたままで今日を生きている
終わりがどこにあるかも知らずに
手近な未来を出迎える

この生命が意味を失ってから
ぼくは行き先も分からなくなった
遣る瀬なく書き綴る文字
行き場ない自我を捨てる日々

どこから間違ってしまったのか
どうして間違ってしまったのか
もう振り返ることすらやめた
そういうものだと受け入れよう

もしも明日が来ないとしても
いつもと同じように過ごすだろう
空を見たり海を見たりして
行き場のない手紙を書くばかり

(2023.11.3.10:26)