「まだ未完成のゲームに転生?したお陰で発売日になった頃には無敵だった」第3話

プレがロックロックを倒してから3時間後。


ハヤシとヤマダがログインしました。
転送中・・・

二人のプレイヤーが広場に到着した。

林「よし無事到着したな」

山田「そっすね先輩」

林「ヤマダ、今日はこれから実装しようと思っている武器のお試しだ。アイテムボックスを確認してくれ」

山田「了解っす、アイテムオープン」

アイテムボックス欄を確認している。

山田「今日は剣・杖・斧・弓の確認です。各種それぞれレアの低いものから高いものまで確認して欲しいとのことです」

林「なるほど、今日はどのモンスターを狩るんだ」

山田「ロックロックという岩系のモンスターらしいです。でもまだ採掘場のフィールドが整備出来てないらしく草原に出現させているらしいです」

林「了解した。じゃあ早速草原に向かうか」

草原に到着してモンスター出現を待つが出てこない。

林「ヤマダ、ロックロックなんていないじゃないか」

山田「おかしっすね〜準備してあるって言っていたのに」

林「ちゃんと連絡してたんだよな・・・」

山田「いや〜ちゃんと言ってたはずなんですけど、、、ほんとっすよ」

林「はぁ〜早速バグが発生してるじゃないか。とりあえずモンスター班に報告修正してもらうとして」

ロックロック、リポップまで残り5秒前

林「とりあえず違うエリアのモンスターで試しますか?」

・・・0

林「そうだな・・・って後ろ!」

山田「後ろがどうしたんすか先輩・・・」

ロックロック「ストォォォォン!!!」

林「これですよこれロックロックって言う岩のモンスター、ちゃんと伝わって見たいでねぇせんぱ」

山田「バカ、そんなことはいいから今は逃げろ!!!」

ロックロックの右手が二人に降り落ちてくる。

ドバーーン

パラパラと小石が散る音が砂埃と共に聞こえてくる。

ロックロック「ストォォォォ〜〜ン」

ロックロック膝から崩れ落ちる。

山田「大丈夫っすか先輩」

林「とりあえず・・・だけど偉く派手にやったなぁ」

山田「最後に試す斧使っちゃいましたけどね」

ヤマダは自分の体よりも数十倍も大きい斧を右手で軽々抱えている。

林「滅亡の斧、実装には当分先だなこりゃ。ラスボス級のを倒した時かな、宝箱の中か低確率の素材で生産する武器か」

山田「この武器破壊力半端じゃないですね」
「それにしてもこのモンスター中々タフですね。腕吹っ飛んでるのに消えない」

林「どうやら今吹っ飛んだ石はただの石っころ」
 
ハヤシはスキル鑑定を使用により判明。

山田「早いっすねぇ仕事が先輩」

林「スキルの確認もしておきたかったらいいけど、その前ヤマダこのモンスターの攻略法事前に聞いてるだろう」

山田「あぁそういえばリターンがあった時に攻略法送付してもらってました」

林「弱点は?」

山田「どうやらこのモンスターは本来小さい石粒ぐらいの大きさで岩のヒビの中で身を潜めているらしいっす。危険が及ぶと今住み着いている岩を軸に周りに落ちている石を拾い集め、組み合わせて大きな岩の巨人になっている。弱点は背中のヒビの中にいる本体を倒すしかないっすね先輩ってあれ?」

林「確かにヒビあるなぁ、光っている小石も確認できた。丁度ヤマダの攻撃でダウン状態だったから」

山田「先輩早く倒しちゃいましょうよ」

林「いやこのまま復活するのを待つ。俺たちは遊びに来たわけじゃないことを頭に入れておけよヤマダ」

山田「すいませんそうでしたね」

林「よし早速始めるぞ」

ロックロックの復帰が無事出来るかの確認を終え、武器の性能を確認をひたすら繰り返した。

山田「これで最後っす」

林「弓だな名前は一撃」

山田「非常に扱いが難しく弱点にしかダメージが入らない尚且つ一度発車すると次の発射までに30秒待たないといけない一点集中型の超上級者専用の武器。じゃあ先輩お願いします」

林「もう準備してる」

山田「流石っすね先輩」

弓を構えて背中を狙うハヤシ。

林「今日のノルマはこれで終わり」

スパーン

ロックロック「ストォォォ・・・」

消えていくロックロック。

林「完璧っすね先輩」

鐚一文動かないハヤシ

山田「先輩・・・」

林「ドゥハァ〜〜〜緊張した〜〜〜」

座り込むハヤシ

山田「先輩にも緊張することあるんですね」

林「当たり前だ、はずした時どうしようかと思ったわ」

山田「可愛いところもあるんすね」

林「あんまり調子に乗るんじゃないぞ」

山田「すいません、調子に乗りました」

林「ヤマダ、このモンスターの素材、獲得出来るかの確認」

山田「了解っす」

林「それと今アイテムボックスに入っている武器は全部捨てていってくれ」

山田「どうしてですか」

林「捨てた後ちゃんと消失するかのテストも兼ねてる」

山田「消失時間はどれくらいなんですか」

林「5分ぐらいかな。明日再びここに誤作動してないかチェックしに来るぞ」

持ってきた武器を捨ててログアウトした。


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