「まだ未完成のゲームに転生?したお陰で発売日になった頃には無敵だった」第2話
どうやらNNNに転生したらしい。
それはとても嬉しい、嬉しいはずなのだが・・・・・・・まだ未完成って・・・・・・・。
そんな中、唯一の救いがルナさん。ギルドの受付を行っている美しい女性だ。
NPCなのだがこの女性だけ他のNPCとは違って表情豊かで会話も成立している。
色々疑問に思うこともあるが正直どうでもいい感じになってきた。
ルナさんから昨日この周辺の地図を貰い、探索してみる事にした。
プレ「ここは草原エリア、風が心地良く吹いて気持ちのいい場所だなぁ」
も〜にゅ〜「モォ〜〜〜〜〜」
聞き覚えのある鳴き声がした。
声が聞こえた方向を向くと牛が草を食べている。
プレ「牛がいるぞ、ということはあれが飲めるかも」
町に戻り空き瓶をゲットして草原に戻り牛に近づく。
ピィロリンの音と共に画面が出てきた。
プレ「も~にゅ〜っていうのか・・・こんな感じに出てくるんだなぁ」
名前もわかったことだし、早速ミルクを頂きますか。
ピィロリン
“も〜にゅ〜のミルクを手に入れた。HPが少し回復、防御力がほんの少し上がる”
プレ「搾りたて、特に傷がついている訳でもなけど頂きますか」
ゴクッ
プレ「う、う、美味い〜〜〜〜〜〜。なんて濃厚なんだ。でも後味はさっぱりとしているからグビグビいけてしまう」
プレ「ぷふぁ〜、サイコー、おかわり!」
飲み終わって草原に転がり込む。
プレ「なんてのどかなんだろう」
心地良い風を感じながら目を瞑りウトウトしていた。
ズドン、ズドン、ズドン
うん?何か近づいてる?地響きがするような・・・あぁ止まった。
地響きが止まったのでゆっくり目をあると石に目がある何かがこちらを覗き込んでいた。
プレ「こんにちは・・・・・・」
?「・・・」
?「ストォォォォン!!!」
雄叫びを上げた石のモンスターは右手を振り上げ私に向かって振り下ろそうとしている。
プレ「うわぁーーーー」
咄嗟に体を逸らした。
モンスターの拳が私の僅か数十センチのところの地面にめり込んだ。
プレ「やばい、やばい、早く逃げないと」
立ち上がって猛ダッシュする。
プレ「一番最初に出会うモンスターにしてはデカすぎやしないか」
ピィロリン
“ロックロック”
“石の巨人。本来小石サイズなのだが臨戦体制に入ると周りの石を集めて大きく見せて攻撃してくる。遭遇場所採掘場”
プレ「なるほど、本体は小さいのか。にしても遭遇場所って採掘場?ここ草原だけど」
ロックロックは逃げている私の方を向き、自分の体から飛び出している石を掴み投げてきた。
プレ「ちょ、ちょっと遠距離攻撃も持ってるのズルくないか、あぶね」
「製作者、とりあえずモンスターの性能を見るためにとりあえず草原に置いたなぁ」
ロックロック「ストォォォォン!!!」
めちゃくちゃ石を投げてくる。
プレ「倒すにしても何の情報も知らないし、今までの経験上こういったモンスターは背中に何かしらの弱点があるかも」
とりあえず、ロックロックの背中を見るため回り込む事にした。
プレ「このゲームってスタミナとかどうなっているのかなぁ、今のところ走れてるけど、、、はぁはぁはぁ言ってる側からでも大体10秒ぐらいってところか今のところは」
何とか背中まで回り込むことができ見上げてみると背中にヒビが入っておりその中心に青白く光石があった。
プレ「恐らくこいつの弱点だと思うのだが、どうやってあそこまでいけばいいのやら」
「登る?それとも膝に大ダメージを与えて膝カックンみたいに・・・」
色々考えてみるけどどれも不可能な気がする。
プレ「あれ、そういえば石投げてこなくなったなぁ」
辺りにはロックロックが投げた石が散乱している。
ロックロックは投げるものがなくなったのか固まって動かなくなっていたが暫くして
ロックロック「スモォォォォン」
そう雄叫びを上げると体から青白いオーラを出しそれに共鳴するかのように散乱していた石たちにも同じオーラの色が出てロックロックの体に石たちが引き寄せられ再び体に張り付いた。
プレ「なるほど、全部投げ切るとあんな風にして戻すのか。これなら」
ヒビの近くに戻った石を眺め思いついた。
ロックロックの体に石が完全に戻り、再び私に顔を向けて来た。
プレ「この作戦で何とかなるけどまた投げ切るまで走らないといけないのか、そうだ能力だよこの能力。よし獣人 猫にチェンジだ」
能力プロトタイプを活かし、種族を人間から獣人その中で一番足が速そうな猫にチェンジした。
プレ「これで変わったのかなぁ、おぉ頭を触ったら耳が、おぉ!!!尻尾生えてる。姿は確認出来ないけど尻尾が黒いから黒猫だなこりゃ。武器は爪だな」
ロックロック「ストォォォォン!!!」
プレ「ヤベェ避けないと」
ドォーン
砂埃が舞う中
プレ「・・・うわぁ体が軽いなぁ〜さっきとは明らかに動きが違うぜ」
石が落ちている隣で余裕ぶっこいている。
ロックロック「ストォォォォン!!!」
次々と石を投げてくるのだが軽快に避けていく。
ロックロック最後に背中の石に手を伸ばす。
プレ「この石だ」
ロックロック「ストォォォォン!!!」
目当ての石を投げてきてそれを避けその石の上に乗っかる。
ロックロック「スモォォォォン」
プレ「よし来た」
石にオーラが出始めて再びロックロックの体に戻ろうとしている。
プレ「ここでチェンジドワーフ」
目線が下がり腕ががっしりとした感じなった。
プレ「これでハンマーが使えるなぁ」
石が浮き背中に近づいていく。
ガボン
プレ「完璧な位置だな」
ハンマを振りかぶりひび割れの背中に思いっきり振り下ろした。
バゴーン
ロックロック「ストォォォ・・・」
パキパキ、バーン。
ロックロックが崩れ落ちた。
プレ「やった!倒したぞ」
“レベルが7に上がりました”
プレ「えぇ〜うそマジ、普通こう言った場合一つぐらいしか上がらないと思ったけどやっぱりロックロックって最初から戦うモンスターじゃないな」
“スキルを獲得しました”
猫足:獣人の猫専用のスキル。一定期間移動速度がアップ
岩砕き:ドワーフ専用のスキル。岩モンスターに有効な技。3%の確率で会心の一撃が入りどんな大きさの岩も砕いてしまう
プレ「おぉ〜それぞれの専用スキルを一回の戦闘で獲得できるなんてしかもレベルは均一どの種族職業で経験値を手に入れても全てに反映されている。スキルはどうやらそれぞれで獲得しなければいけないらしいなぁ始めの戦士の時は特にそれらしいことしなかったし」
「それにしても3%の確率を引いてしまうなってじゃないと絶対に倒せないじゃんレベル1のままじゃ」
ギリギリの状態だったことに気づいてため息を吐く。
プレ「!!!」
アイテムが落ちている事に気づく。
プレ「綺麗な石だ」
ゲットしようと石に手を触れた瞬間、消えた。
ピィロリン
“魔銀石を入手しました”
プレ「魔銀石、素材として使用可」
「他にも何か落ちてる」
ピィロリン
“レアアイテム、岩石人の核を入手しました”
プレ「レアアイテム、これも素材らしい」
ピィロリン
“350ドール入手しました”
プレ「この世界で初めてのお金。通貨単位はドールなのか」
「じゃあ今日はこのお金を持って美味しいものでも食べますか」
プレイヤー
Lv7
種族:獣人
職業:猫
HP ???
MP ???
【STR】 ???
【VIT】 ???
【DEX】 ???
【AGI】 ???
【INT】 ???
【LUK】 ???
能力 プロトタイプ
スキル 猫足 岩砕き
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