怒らない叱り『人生で一番役に立つ「言い方」』
「なんでそんなこともできないんだ!!」このようなことを大声で叱咤されたことはないだろうか。私は自動車学校で路上教習をしていた時、物覚えが悪くこのように怒られることがあった。
これも教育の一種だ、叱ることも必要なんだ。そういう理論も通用はするだろう。だが、おびえながら作業をしなければならないという負の効果があまりにも大きすぎる。実際、叱責するタイプの教官よりも優しく諭してくれたり失敗しても勇気づけてくれる教官の時の方が失敗が少なかった。
これは私の一実体験に過ぎないが、著書では、このような事例を「言い方」と「自律神経」の関係として見ている。
様々な要因で自律神経のみだれることで、尖った言い方を人はしてしまう。そんな尖った言葉を聞いた人間は、おびえっきってしまい、パフォーマンスが劣ってしまう。エンストしてしょうもない私をみてイライラすることで、尖った発言をし、私の運転に悪影響を与えてしまうといった感じだ。
この話にははっとさせられることが多かった。日々の発言を振り返ると自分も自律神経の乱れに発言が左右されていることがあったと思う。遅刻しそうとあせっている時に運転手に「急いで!」とか、宿題やってこない塾の生徒に「なんでやってこないんだ!」とかは口をついて出てしまうことがあった。そういった「言い方」は効果があるどころか逆効果であることは、しっかり意識しないと思う。
著書でも触れられていたが、「怒る」と「叱る」は違う。上で挙げた例はすべて「怒る」だろう。感情に任せて言葉を発し相手を威嚇しているだけである。
「叱る」とは、失敗した原因を一緒に考え、また同じあやまちを繰り返さないように対策をたてる、そのために諭すことである。感情を排した冷静な提言で「叱る」ことだけが、相手を変えられる唯一の方法だなと思った。
「ストレス社会」そんなふうに風刺することがある。
実際にストレスの多い社会だなあと思うことは多々ある。
そんな
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