10年振りのパーマが教えてくれたこと

前職はお堅い雰囲気で、たしか最初は周りに合わせようとして、そして次第に怠惰で、服装も髪型もメイクも、地味で無難なものになっていった。
最近は、キラキラしたInstagramを見てるわりに、自分の身なりにかける時間もお金もどんどん減っていた。

昨日、10年振りにパーマをあてた。
今朝、湿らせた髪がくるくるしていくのを見て、心が前を向くのを感じた。

そうだ、私、そうだった。
いちばん多忙で苦しかった学生の頃、服を選ぶ時間がときめきだったこと。
武装するみたいにメイクしてたこと。
田舎道の通学路、坂だらけのキャンパス、それでも毎日ハイヒールを履いて自分を奮い立たせてたこと。

流行に敏感な訳でも、おしゃれにたくさんお金をかけてる訳でもなかったけど、自分が決めた自分の好きな格好をするということが、私を支えてくれていた。

そうだったなぁ、忘れてたなぁ。

自分で決めてパーマをかけた私は、昨日までよりちょっと大丈夫になれる。

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