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匂い。

私は人より、嗅覚が敏感らしい。人に数回言われたことがあるだけで、
なんの根拠もないけれど。

世界は私の好きな匂いであふれている。

・早起きできた日の朝の匂い。朝の太陽の光はどうしてこうもエネルギッシュなのか。朝、晴れているかどうかでその日の1日が決まるくらいに、私の生活に影響している。晴れている日はハッピーな1日。どんより曇りは、少しくすんだ1日。雨の日は何にもやる気が出ないし、頭が痛い1日。

・図書館の本の匂い。少しだけ古くなった本のとびらを開けた時のあの匂いがすごく好き。少しだけ懐かしいような、新しいような匂い。どんな物語が始まるのかわくわくするあの感じが大好きだ。

・スターバックスのコーヒーの匂い。コーヒーの匂いが充満した店内。せわしなく働いている店員さん。がやがやと少しだけうるさいお客さん。どの場所よりも一番集中できる場所だと思ってる。勉強も読書も課題も全部スタバでやってる。

・ぬくぬくの布団の匂い。どうしてこんなにも離れたくない場所なのか。冬は特にあったかい布団の中から出られない。というか出してくれない。自分の匂いが染みついた布団を離れられない。

・少し肌寒くなってきたころの金木犀の匂い。少しだけ、本当にすこしだけ寂しい匂い。キラキラした夏が終わり、別れた元カレを思いだしてしまう匂い。だけど、大好きな匂い。

・遠足の時の少し気合が入ったお弁当の匂い。いつものお弁当より少しだけ豪華なものが入ってる。頑張って歩いた後のお弁当を広げるときのあの匂いが大好き。

・金曜日の夜に香る、近所の居酒屋さんの焼き鳥の匂い。世間が1週間頑張った~ってなってる街に漂ってくる炭火の匂い。おいしいお酒が飲みたくなるし、ちょっとだけ贅沢してもいいかなって思える匂い。

・好きな人の首筋の匂い。女の人は匂いでその人が好きかどうかわかるらしい。私は特に匂いで判断することが多い。好きな人の匂いはどうしてあんなに安心するのか。落ち着く匂いで嗅ぎすぎて元カレに嫌がられていた。柔軟剤でも香水でもない肌の匂い。あの匂いが大好き。

・高橋くんの匂い。これはただの元バイト先の後輩。


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