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【温泉道中始末記】(その2後半)松本市と野沢温泉

8月19日。本日も快晴というか暑い。あっちい。

ビジホは素泊まりプランにしたので朝食を召し上がるための場所を見つけなければならない。事前にことりっぷで予習していたので、ビジホ近くの「珈琲美学アベ」に行ったら10人以上が待っている状態で、「こりゃ無理だ」と方針転換。ちょっと歩くけど、「八十六温館」に行ってみることにした。

八十六温館 レトロな内装でいい感じ
1500円!の朝食をオーダー 肉厚なソーセージがまあ美味いこと

腹もくちくなったので特急に乗って長野へ。そこから新幹線で飯山まで。飯山からは野沢温泉ライナーというバスが走っている。25分程度で終点の野沢温泉中央ターミナルへとうちゃこ。

しかし、野沢温泉も激アツだなこりゃ。人がほとんど歩いていない。実は野沢温泉は今回が2回目。以前来た時は渋・湯田中温泉と抱き合わせでちょっと立ち寄った程度だったので、今回はゆっくり楽しみたい。

野沢温泉その1
野沢温泉その2
野沢温泉といえばこれでしょう

まだ13時過ぎなので旅館のチェックインまで時間がある。でも暑い。とくれば喫茶店でも行くしかないだろ〜。小腹も空いたし。

ということで「なっぱカフェ」に。野沢温泉の少し高台にある店で、焼きカレーセットにアイスカフェラテという小洒落たチョイスがとても美味しかった。

焼きカレー 野沢菜も入っているんだナメンナヨ
なっぱカフェ とても親切な店員さん達でした

本日の宿は「旅館さかや」。以前テレビで見て泊まってみたかったのだ。大湯のすぐ隣という立地も嬉しい。

旅館さかや

和風な佇まいの宿でいいな〜と思いながら中に入っていくと受付してくれた女性は外国の方。東南アジア系かな、日本語は上手だし最近は田舎の旅館は人手不足と聞く。そういえば前に法師温泉や加仁湯に行った時も外国人のスタッフが多くてびっくりした。

サクッとチェックインを済ませ部屋に入ると「おお、いい感じ」。1人で泊まるには勿体無いくらい。まあ、結構高い料金払っているしね。

イイ部屋です

早速温泉に行こう。ここの温泉は梁が高くて立派。「そうそうこういうのがいいんだよ」と1人ごちながら硫黄のいい香りに包まれながら温泉に入る。お湯は単純硫黄泉。体に染み込む良いお湯です。露天やサウナもある。露天は季節がらアブちゃんがいらっしゃるので夜にでも再度トライするかな。
(温泉の詳細はこちらをご覧ください

晩御飯までちょっと時間があるので、外湯巡りに行くか。まずは熊の手洗い湯から。そうそう野沢温泉には外湯が13あるんで外湯巡りも楽しいのだ。でも基本的にどの外湯も湯温が高い。熊の手洗い湯はぬる湯と熱湯の二つの浴槽がある。まず熱湯に足を入れる。「うん、これは無理」。熱すぎる。ぬる湯に水を足しながら浸かると「ああ〜」と声が漏れる。微かに香る硫黄の匂いもたまらない。「これですよこれ」などと言いながらゆっくり温泉に浸かる至福の時間。すると入り口の扉が開いていたためかアブちゃん侵入。一緒に入浴していたおじいちゃんは全く気にしていないが私は刺されやすい体質のためか気になって落ち着かない。もう少し入っていたかったけど早々と立ち去ることに。

色々な小道があって散策が楽しい
これが熊の手洗い湯だ!
こっちは新田の湯。残念ながら入浴できなかった

宿に戻って少しゆっくりしているとあっという間に食事の時間になった。食事処は個室。これも嬉しい。大部屋も嫌いじゃないけど1人旅だと少し周りの雰囲気が気になるんだよね。

食事はどれも美味しい。前菜もお造りも良いけど、やっぱし本場の野沢菜は美味なり。温泉を使った牛肉の鉄板焼きがメインのようで実にとろけるような味わい。久々に日本酒が飲みたくなったのでオススメを聞いてみたら、食中酒では「水尾」の純米吟醸がいいですよとのことだったので飲んでみたら、すごい飲みやすい。クイクイ飲んでしまう。こんなに飲みやすいのは久保田の萬寿以来かも。お土産に買って行こう。締めは冬瓜のあんかけをご飯にかけるという贅沢なもの。調子に乗ってご飯をおかわりしたらあんかけまでおかわりくれたよありがとう仲居さん!

夕食の前菜。どれも美味しいよマジで

毎週土曜日は縁日をやっているということで、外に繰り出すと近所の集会所?みたいなところに家族連れが吸い込まれていく。中でやっているらしい。1人で行くのもなんだかなと思い写真をパチリと撮っておしまい。宿に戻って温泉入って就寝。。。

夜の大湯も堂々とした佇まい

次の日も快晴。朝市をやっているということで眠い目をこすりながら七時に起床。大湯の前の通りで何軒か出店のようなものがあってお客さんもチラホラ。地元の方々の交流の場にもなっているのだろう、楽しそうな話声が聞こえる。こういう地域の繋がりっていいもんだな。

朝市の一風景

宿に戻って朝食。やっぱりご飯が美味しい。朝からご飯おかわりで満腹なり。

今日も元気だ、メシがうまい!

ご飯のあとは大湯に! 野沢温泉にきて大湯に入らないのは映画館にきて予告だけ見て帰るようなものだ(何を言っているんだww)

貸し切りだったので写真をパシャリ

浴槽は2つ。ぬる湯とあつ湯なんだが、ぬる湯からしてすでにぬるくはない。というか熱い。湯もみ板で上下のお湯をかき回すと少し入りやすくはなるのだがそれでもあっちい。「すまぬすまぬ」といいながら蛇口をひねり水を投入。やっと適温になったのでゆっくり体をしずめる。

「あぁ~」
小田和正じゃないけど、まさに「言葉にならない」気持ちよさ。無色透明だけどかすかな温泉の香り。体の芯から温まっていく。いつまでも入っていたい。野沢温泉の底力を実感した。こうなるとあつ湯にもチャレンジできる。確かにあついけど、でも慣れると本当に気持ちよくなってくる。

存分に大湯を堪能したあとは、入り口にある賽銭箱?にお金を投入。野沢温泉の外湯は現地の方々が管理しているので、部外者も基本的に無料で入浴できる。だがしかし、地元のみなさんがしっかり掃除などしているから我々外部の人間も気持ちよく温泉に入れるワケだから、やっぱり入浴したらお金を払いましょう。

13時のバスに乗って飯山駅まで行こうと思っていたので、まだ時間はある。ちょっと買い物しようと思い、手作りジャムが有名なハウスサンアントンへ。

イチゴとブルーベリーのジャムを購入。粗挽き?の果実がゴロゴロ入っていて美味だった

次は「中尾の湯」にgo!

中尾の湯 これまた年季の入ったシビレる外観

中々立派な佇まいの外湯。中には先客が1名。定年退職して2ヶ月くらいかけて温泉地などを巡っているということで会話しながらお湯に浸かる。やっぱあっちいけど段々慣れてきた。
風呂上がりには観光案内所の隣にある喫茶店で休憩。しかし外も暑いし温泉も熱いし汗が止まらない。。。

風呂上がりはこれでしょう

時間になったのでバスに乗って飯山駅へ。その後、長野まで新幹線で行って、駅と直結しているお土産屋さんでお土産買って、ウチまで帰りました。

最後に。
やはり長野の温泉はレベルが高い。次は冬に来てみたいが、冬が一番の観光シーズンでスノースポーツ目当てに海外からわんさか人が来るそうで。あんまり混んでるのもなあ…と悩んでいるけど、いずれまた大湯に入りに来なければなるまい。

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