タライに…

これから私が書く記事って、なんだか読む人の心をどよ~んと沈ませちゃうかなぁ?とか思って(そんな風に思うのも大それた事かな?とも思うし)迷いますが、書きます。

幼少期住んでた家は、隣、後ろの家と近くて、後ろの家からはよく友達のお母さんの怒鳴り声や、おばぁちゃんがお嫁さん(友達のお母さん)を大きな声で呼ぶ声が聞こえていた。
同世代の子がその家にいるので、その子を呼びに、玄関を開けるとその子のおじいちゃんとおばちゃんがいつもそこに座っていた。

お婆さんの目はいつも目やにで閉じていて、誰か行くと自分の手で目をこじ開けていた。私が行くときもいつもそうで、私だと気づくと名前を呼んで、おかしをくれたりした。
でもおうちはいつもおしっこ臭くて…
何故ならタライをそばに置いてそこに用を足しているようだった。
今のように福祉が充実していなかった時代で、子どもの私にもどうすることも出来なかったけど、
優しかったおばぁ。
不幸ではなかったかもしれないのだけど、大人になって思い出すと、なんだか寂しい気持ちになって、天国ではもっと楽しく暮らしててほしいなぁ、と勝手に思ってる。

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