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【シティリーグS2優勝】後攻安定型連撃インテウーラ

どうも、こんにちは。広島県でポケモンカードをやっているまさし(@Masa__pokeca)と言います。
先日(12/17)、カードボックス福山店さんで行われたシティリーグシーズン2にて、インテウーラを使用し見事優勝することができましたので、デッキの内容をnoteにまとめていこうと思います。


なぜ後攻を取るのか?

インテウーラは先攻だと弱い?

タイトルにもあるように、今回紹介するのは自ら後攻を選択して安定択を取る構築です。基本的にインテウーラというデッキは先行1ターン目にインテレオン等のポケモンを展開し、2ターン目以降から特性のダブルシューターを駆使しながらHPの低いポケモンを倒しながらアドを稼いでいくことから先行有利のように思えます。
但し、このデッキの前提として、先行で展開するべきポケモンがそこそこ多い、ビーダルのような安定したドローソースがいないから事故を起こしやすいといったような安定感に難ありな点が多いです。私自身もこのデッキを回している時初手の7枚を見て「これ後攻なら強いのになぁ〜」と10回の内8〜9回は口にしていました。

後攻を取るメリット、デメリット

後攻を取ることによって得られるメリットとデメリットの2つに分けて考えてみましょう。

◯メリット
・サポートの枚数が多いデッキなので後攻1ターン目からサポートを使った展開ができる。
・ハイパーボール→ネオラント→カイ→水ポケとVIPパスと言った動きの再現性が高く、初ターンにしか使えないVIPパスに触りやすい。
・後攻1ターン目にインテレオンVのなみのり、れんげきウーラオスVのひるがえすでダメージを与えられ、相手の場にダメカンを増やすことができる。

◯デメリット
・相手の先攻2ターン目にバトル場が倒されて、サイドを1〜2枚与えてしまう。

私が思いつく限りではこれぐらいです。
確かに先攻を取って1ターン目にフル展開して、先攻2ターン目からヨガループまで到達してしまえば一気に勝ちに近づくのは間違いないのですが、シティリーグやチャンピオンズリーグのような7〜9試合するような長丁場な大会では、そんな上振れムーブが起こるのはせいぜい1〜2試合くらいです。大体の試合はボールが少ししか引けず必要最低限の展開しかできないことで、気づけば殴りだすのは先攻3ターン目みたいなことが多々起こります。それなら後攻1ターン目にサポートを絡めながら思い切り展開して、後攻2ターン目に殴りだす方が強いのでは?という意図で私は後攻を選択するようにしました。
また、デメリットの部分に関しても先にサイド2を先行された場合、その後サイド3を押し付けた後にナンジャモで相手の手札を減らして一気に畳み掛けるといった戦い方も取ることができます。

使用したデッキリスト

今回シティリーグで使用したデッキリストはこちらです。

シティS2優勝 連撃インテウーラ

それではカードの採用理由とその採用枚数を解説していきます。

各カードの紹介、採用理由



・インテレオンライン 3−3

このデッキの心臓部分。基本的には2枚展開したいのでサイド落ちケアも兼ねて3−3の採用。対面によっては3体展開したらかなり強いです。

・ウーラオスライン 2−2

インテレオンよりは使う頻度は多くないが、120点を2体に与えられる強力アタッカー。使わない対面も存在していて、インテレオン程重要ではないので控えめの2−2採用。

・オクタン,HP70テッポウオ 2−2

彼が立たなければこのデッキは信じられないくらい回らなくなります。連撃サーチの併用は不可なので基本的には1体、簡単に110点以上のベンチ狙撃が飛んでくるようなデッキに対しては2体目を立てることがある。まぁ最悪終盤無くても連撃エネさえ引ければなんとかならなくもないので2-2採用。
テッポウオに関しては、水の塔で逃げられるHP60のテッポウオを採用するか、少しでもHPの高いHP70のテッポウオを採用するかは人によって好みが分かれると思います。個人的には、テツノブジンが採用されているデッキに対してタキオンビットを4回要求できることからHP70の方が好みです。(ブジン4面はハードルが高い+ベンチを圧迫してしまう)

・チャーレムV 1

合法ズルカード。追加ターンがとにかく凶悪。しかし使用するシーンが限られる、スタートしたら負け筋になると言った理由から採用は1枚。

・輝くフーディン 1

合法ズルこと、チャーレムVの相棒。こいつも中々悪さをします。ダブルシューター2回とペインスプーンで環境に多いHP70を一気にヨガループ圏内に引きずり込めます。ただ縛られるとものすごく弱い…。輝くポケモンなのでデッキに1枚しか入れられないらしいです。

・ネオラントV 1

後攻を取るにあたって1番重要なカードです。ネオラントを介して序盤からカイにタッチして盤面展開をしたり、初手が強ければ温存して中盤以降にメロンやフトゥー博士のシナリオをサーチして試合を決定づけるなどかなり器用な動きができます。ただスタートしてしまうと、負け筋+ベンチ圧迫+特性が死ぬなど最悪の結末を迎えてしまうので、その時は神に祈りながら気合でカイを引きましょう。

・VIPパス、ネスト、ハイパー 1−3−4

ここは個人的なこだわりポイントです。VIPパスの1枚採用は、後1カイやペパーで触る前提の1枚。
ネストボールを厚めに採用してる理由は輝くフーディンやチャーレムVを展開したい場面で、1〜2枚採用だと使いたい時にネストボール自体が山に無かったり、1ターン目の展開に失敗した時にネストボールだと何かと便利が良いからです。簡単に言えば、VIPパスが完全な死に札になってしまうのを嫌っての採用枚数です。またこのデッキで唯一連撃サーチで引っ張ってこれるサポートコルニの気合で山を引く際もネストボールだと空打ちして手札を減らせるといった利点もあります。
ハイパーボールは後1でネオラントに触るためにもコストは重いですが4枚採用がデフォルトです。

・エネルギー回収、大地の器 2−1

大地の器はとにかく強いです。これらのカード1枚で場にダメカンが8個増えるって考えただけで強いですよね。

・カウンターキャッチャー 1

採用は少し迷いましたが、サイドを先行しないプレイングを意識するだけで最強のカードに化けるのでかなり好みです。

・あなぬけのヒモ 1

このデッキ唯一の入れ替え札。絶対に抜けません。ただ、入れ替えだけでなくバトル場のポケモンにダブルシューターを打ちたくて後ろに下げるみたいな用途も存在してるので、頭の片隅に置いておくと良いです。

・デヴォリューション 2

1枚だと弱い、2枚目を採用してみると見えてくるものがあります。実際シティでも大活躍でした。

・森の封印石 2

連撃以外のカードの確定サーチが少ない分VSTARパワーはかなり重要になってきます。最初は1枚採用で回していましたが封印石をロストスイーパーで割られたり、封印石を付けたVポケモンが倒されたりするとVSTARパワーが使用できなくなってしまうので2枚あってもいいのかなと思っています

・博士の研究、ナンジャモ 2−3

博士の研究の方が一見強そうに見えますが、このデッキは重要なパーツを落としてしまうとクララで回収、もしくは取り返しがつかなくなってしまうのでナンジャモを厚めに採用しています。また、2−3でサイドを取らせた後のナンジャモがかなり強いって言うのもナンジャモ厚めの理由でもあると思います。

・カイ 2

このデッキを回す上で序盤に引き込みたいランキング堂々の第1位です。とにかく強い。初ターンにパスと好きな水ポケモンを持ってきて展開を強化したり、2ターン目以降にオクタンと好きなグッズを持ってきて試合を進めたり何かと器用なパワーカードです。ただ盤面が出来上がったあとはそこまで強く使える訳でもないので、2枚採用にしています。

・コルニの気合い 2

これは何がなんでも2枚は外せません。連撃サーチからタッチできる唯一のドローサポートであり、効果も大事なパーツを抱えながらドローできるので何かと都合が良いです。手札にドローサポートが無くても連撃サーチ1回で事故回避に繋げられたりします。サイド落ちや1回コルニを使った後の失速時に2枚目があるとかなり便利です。

・ペパー 1

デヴォリューションを採用する上では採用せざるを得ないカード。ただ、カイに比べたら使用の優先度はそこまで高くなく、1枚で良い印象です。 

・クララ 1

このデッキで唯一ポケモンを回収するカード。序盤で切ったフーディンやチャーレム、倒されたオクタンラインを回収するなど使い所の見極めがかなり重要です。エネルギーを一緒に回収できるのも偉くて、3枚目のエネルギー回収みたいな立ち位置でもあります。初手で事故る時は大体こいつがいます。

・メロン 1

1ターンでキョダイレンゲキを使用するのに必須なカード。後1アクアバレットや、後1ひゃくれつラッシュ等でイージーウィンを狙える可能性のあるカードとしてもかなり偉いです。ただ、環境的にキョダイレンゲキを連発したい対面が多いわけでも無く、序盤で嵩張るのも面倒なので1枚採用。

・水の塔 3

連撃専用スタジアム。このカードを上手く利用してVMAXの高耐久を何度も押し付けて闘います。雪道を割る札としても重宝されるので、4枚目を採用したいところですが、貼るタイミングを上手く見極めればどうにでもなるので3枚採用。

・連撃エネルギー、基本水エネルギー 4−6

連撃専用で水、闘の2色分になるエネルギー。デッキの核となるので最大枚数採用。基本エネルギーは基本的にダブルシューターの弾&キョダイレンゲキのコストで使用します。基本的には5〜6枚が一般的だと思います。水5枚採用や、1枚を超エネルギーにして輝くフーディンが殴れるようにするのも少し考えましたが、今の環境はダブルシューターの回数が多い方が有利に戦えるので6枚採用にしました。

採用を見送ったカード

・イキリンコex

1ターン目にイキリテイクを使用してデッキを回して行こうという目的で採用されるカードだと思います。ただ、エネルギー回収や水の塔などと言った回収が不可能なカードを一緒に落としてしまったり、たとえ落ちたのがポケモンだとしても、この構築ではクララでしか回収することができないこともあり、かなり使いづらいと感じました。ベンチ枠を食う負け筋枠で比べるとしたら、ネオラントでサポートに触りに行くほうが断然強いと思います。

・ミカルゲ、ドラピオンV

インテウーラが苦手とするミュウVMAXのデッキに対する対策札として採用されるカードです。また、ミカルゲに関してはルギアVSTARも同時に見ることができて、かなり偉いカードだと思ったので前回のシティリーグでは採用していました。ただ、悪リザードンの増加傾向のある環境で悪リザードンを苦手とするミュウVMAXとルギアVSTARのシェア率は低いと予想し、今回は不採用としました。

当日のマッチング

予選1戦目vs悪リザードン 後攻 🙆‍♂

ピジョット型の悪リザードン。相手は先行2ターン目にピジョット、リザードンまで立てられてバーニングダークまで言える良い回りでした。この試合はデヴォリューションの2枚採用がとても功を奏しました。後攻2ターン目にデヴォリューションを宣言すると、相手は細い手札からピジョットを立てられず、数ターン相手の動きを止めることができました。相手もなんとかペパーを引き込みリザードンを再び立てますが、止まっている間に盤面を整えて、2枚目のデヴォリューションでサイドを3枚取って勝ちました。
悪リザードン対面はサイドを2枚以下(300+30)にしないことを意識するのが特に大事です。

予選2戦目vsトドロクツキ 後攻 🙅‍♂

インテウーラが苦手な対面トップ3に入るくらい苦手な対面です。特にターボ型は後攻1ターン目からサイドを2枚先行される可能性があるので特に苦手です。
ただそんなトドロクツキにも付け入る隙はあります。VMAXを押し付けてトドロクツキのくるいえぐるを要求することでサイドを2枚取れたり、ヨガループでの起点にできたりと、ミュウVMAXやルギアVSTARに比べるとまだ闘える対面だと思います。キョダイレンゲキをイキリンコとトドロクツキに当てておくことで、ダブルシューターでイキリンコを回収したり、くるいえぐるを牽制したりできるのでまずは2ターン目にキョダイレンゲキを打つことを意識します。ただ、この試合は初ターンにウーラオスに連撃エネルギーを手張りして返したものの、相手の2ターン目にクロススイッチャーカラミティストームで手張りしたウーラオスを倒され、キョダイレンゲキまで到達することができず、そのままテンポを取られて負けました。

予選3戦目vsロストギラティナ 後攻 🙆‍♂

この対面はサイドを先行しないことを特に意識しています。序盤でサイドを先行してしまうと、カウンターキャッチャーウッウでオクタンを取られてしまい、急に動きが制限されてしまうことで本来やりたい動きが通せなくなってしまいます。最近私が気に入っているプレイングは2ターン目にキョダイレンゲキをギラティナ2体に当てるプレイングです。予め120点をギラティナに乗せておくことで、サイドを先行しなくて済んだり、ギラティナが殴りに来た時にインテレオンで回収しやすくなったりなど、様々な利点があります。
今回の対戦でも2ターン目にキョダイレンゲキをギラティナ2体に打つことができ、更に相手がギラティナを倒されるのを嫌って2体ともVSTARに進化させたのと、メロンが引き込めたのもあり、2回目のキョダイレンゲキをギラティナに打つことができたので、サイドを一切先行せずにヨガループ込みのサイド6枚取りで勝ちました。

予選4戦目vsトドロクツキ 後攻 🙆‍♂

対戦お願いしますでトドロクツキが見えた瞬間にあぁ、ここまでかと悟ってしまいました。基本的な戦い方は2戦目と同じです。ただ今回の対戦では相手の動きがあまり芳しく無かったようで先行2ターン目にイキリンコexのきあいをいれるでエネ加速をしていました。こちらは安定してキョダイレンゲキを打つとこまでいき、くるいえぐる両負け盤面まで追い詰めることができました。ここの相手のターンでくるいえぐるを言われるんじゃないかとすごくドキドキしていましたが、相手はカラミティストームを宣言、番が返ってきてキョダイウズマキで勝ちました。
やはり対戦相手あってのポケモンカードですね。

上位卓で両負けが2卓発生。全勝者が2人になったので4戦で終了。
3−1で予選7位通過

準々決勝vsパオジアン 後攻 🙆‍♂

パルキア型のパオジアンでした。パルキア型はパルキアのVSTARパワーでエネ加速が可能なことから恐らくセグレイブは1体しか立ちません。(パオパルエアプなのでよく分かってないです。)先行2ターン目にセグレイブが立てられましたが、ダブルシューター→ペインスプーン→キョダイレンゲキでセグレイブを回収して、相手の動きを遅らせることに成功しました。同時にビーダルも回収することができていたのでそこから相手は中々良い動きができず、テンポを取って勝ちました。

準決勝vsアルセ悪リザ 後攻 🙆‍♂

悪リザードンの戦い方は予選1回戦の通りです。なるべくサイドを先行せずにデヴォリューションを絡めて戦います。この試合も途中でデヴォリューションを利用してリザードンとヒトカゲを枯らすことに成功したので、数ターン貰うことができました。しかし、サイドが残り3の時にダブルシューターでマナフィを取ってサイドから3分の1であなぬけのヒモを引けば勝ちと言う盤面で強気に出てしまいあなぬけのヒモが引けず、もし返しにキャッチャーベルトバーニングダークでウーラオスが取られたら勝ち筋が無くなっていたのでそこは少し慎重に行くべきでした。反省です。

決勝vsロストトドロクツキ 後攻 🙆‍♂

決勝戦の初手7枚

まず初手を見た感想。「あぁ、負けかぁ…」
とりあえずマリガンでナンジャモが引けたのでそこから展開するしかありません。ロストツキはカラミティストームでサイド2を先行されたくないので、チャーレムは置きたく無かったですが、先2でたね切れする可能性があるので仕方なくベンチに置いてナンジャモを打ちました。
『サポートしか引かん』
ほんとどうなってるんでしょうね。テッポウオでうちみずを宣言して番を返しました。しかし相手もナンジャモのせいでアクロマが下に沈んでいったせいで中々動けず、どちらが早く動くかと言う勝負になりました。次のターンにナンジャモで引いた博士を打つとボールやインテレオン、ウーラオスのVの現物を引くことができて、そこから一気に展開をすることができたのでここが勝負の分かれ目だったと思います。ここからテンポを掴むことができ、ヨガループも絡めながら相手の場のポケモンを枯らして、たね切れで勝ちました。
ロストツキの戦い方はおとぼけスピットで110点乗ったVMAXをカラミティストームで倒されないことを意識します。時にはフトゥー博士のシナリオでダメカンが乗ったポケモンを回収したり、少しでも要求を高めるためにダメカンが乗ったポケモンでは戦わないことが大事です。

見事シティリーグ初優勝㊗️

正直、自分が優勝できるなんて思ってもいませんでした。9月からインテウーラを握り始めて3ヶ月半、一度ミライドンに浮気しかけましたが、ジムバトルも含めほとんどの大会でインテウーラを使用し、最後までこのデッキを信じて回し続けた努力の成果だと思っています。来月でスタンダードレギュレーションでのインテウーラとはお別れになりますが、新レギュレーションでも1つのデッキを突き詰める楽しさ、努力することの大切さを忘れず、6月のPJCSに向けて精進したいと思います。
また、練習会に参加してくださった方々含め、調整に付き合ってくださった全ての人に感謝を伝えたいです。ありがとうございました🙇‍♂️

最後に

インテウーラがレギュ落ちで使えなくなるまでもう数週間しかありませんが、もし興味がある方が居たらぜひ使ってみてください。また、インテウーラを日々握られてる方も、一度後攻を取ってみてはいかかでしょうか?安定した回りにきっと感動すると思います。
対面毎の立ち回りや、何か質問等ございましたらまさしのXアカウント(@Ꮇasa__Pokeca)までお願いします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。





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