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精油ものがたり ~ラバンサラ~

今年度のアカデミー賞受賞作品が決まりましたね。
最近は劇場に足を運ぶこともなくなりましたが、昔は映画が好きでよく劇場に足を運んで映画鑑賞を楽しんだものでした。
素晴らしい作品にはいつも主役のわきを固めている名優の存在があります。

今回ご紹介する精油のラバンサラは、そんなわき役の名優といえる精油ではないかと思っています。

ラバンサラはマダガスカル原産の低木の樹木でレユニオン島やモーリシャス島などでも栽培されています。

ラバンサラという名はマダガスカル語の「葉」を意味する「ラビナ」と「良い」を意味する「ツァラ」から成るとされています。
この木は木全体から芳香を放っており、香料として、また医薬品として土地の人々は昔から利用していました。

精油として利用され始めた歴史は浅く1980年代頃からといわれています。
ラバンサラの特徴は様々な作用を発揮するうえで、単品で使用するよりもブレンドして用いた方がより効果的だということです。
また、安全性がきわめて高く幼児からお年寄りまで安心して使えるということもラバンサラの大きな魅力ともいえます。

この精油は抗ウイルス作用が高く、ふしぶしが痛む熱性の流感性感冒に対して大変効果があります。身体がぞくっとしたら、これとユーカリラディアタをブレンドしたものをみぞおちと土踏まずに塗布し早めの就寝をすることをお勧めします。ただし、幼児やお年寄りにはラバンサラ単品での使用が良いかと思います。

また副鼻腔炎やカタルなどにはパインやタイムなどといった、それに相当する精油とブレンドした時には効果が一層向上することでしょう。

さらに皮膚に対しても安全性が認められており、帯状疱疹にはラベンダーとカモミールとブレンドしたものを患部に塗布することによって痛みを軽減する働きもあります。

また筋肉を弛緩させ、硬直した筋肉痛をも軽減する働きもあり、精神面でもリラックスさせるブレンドにラバンサラを加えることによって、さわやかな香りの中に垣間見る甘い香りが芳香のハーモニーを一段と鮮やかになってくれ、精神疲労や無気力状態の人にも効果を発揮してくれます。

主役級の精油ではないけれど、きらっと光る名わき役
そんなラバンサラをいつでも常備しておきたい精油のひとつとして加えてみてはいかがでしょうか。

ラバンサラ
学名:Ravensara aromatica
科目:クスノキ科
抽出部位:葉つき小枝 [水蒸気蒸留法]
ノート:トップノート
効能:抗ウイルス作用、免疫刺激作用、免疫調整作用、去痰作用、
   抗カタル作用、抗炎症作用、神経強壮作用など
使用注意事項:禁忌なし


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