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精油ものがたり~ネロリ~

私はネロリの香りが大好きです。
その美しい香りを嗅ぐたびに、香りが人を幸せな気分にしてくれることを実感します。

ネロリはビターオレンジの花から抽出されます。
ビターオレンジの木は果実からオレンジ、枝からはプチグレンと3種類のエッセンシャルオイルを抽出することができます。

ここで、精油ではなくエッセンシャルオイルという呼び方をしたのは、オレンジオイルに限っては、圧搾法から抽出されるエッセンスだからです。
ですので、私の「精油ものがたり」ではあまり触れることはないかと思いますが、オレンジオイルも心のケアで素晴らしい効果を発揮してくれるオイルであることは確かです。

さて、今日はネロリのご紹介ですので、話はネロリに戻しましょう。

ネロリという名称の由来は、この香りをこよなく愛したイタリアのネロリ公国のアンナ・マリア公妃から由来しているといわれています。
また、マドリッドの娼婦がつけた香りでもあり、娼婦は香りが目印だった時代もあったようです。
公妃の愛した香りが娼婦の目印になるなんて、ちょっと皮肉っぽくもあり面白い歴史ですね。

ネロリは第8チャクラとの親和性が高く、スピリチュアルな生活と密接な関連があります。私たちが世俗的な出来事に関心を寄せすぎ、そのことに巻き込まれてしまったときは、その香りを嗅ぐことによって再びハイヤーセルフとの結びつきを深めてくれます。
そして音楽と文筆に関わる人は、その創造力が高まるといわれています。

薬理効果としては、すでに神経系の強壮作用が認められています。
神経系を全般に調整する作用があり、神経と感情面の緊張や抑うつ、急性や慢性の不安症に役立ちます。
さらに熱性のカッカするイライラの鎮静にも効果を発揮します。

ネロリの優雅で甘いフローラル調の香りは陽気な気分にさせてくれ、気持ちが落ち着く一方で、芳香の中に見え隠れする苦みがグランディングに役立ちます。
過敏で不安が時々顔をのぞかせ、不安定になりやすくストレスへの対応が苦手な人に安心と強さをもたらします。
私たちの意識と無意識の領域を再び融合させて、ほどけた絆を結びなおして調和をもたらしてくれるのです。

また私たちが日常を送っているときに生じる邪魔な感情が顕在化して、心や肉体的に痛みを伴い、私たちの「神」の力を封じ込められた場合には、その封じ込められた感情を解放すのに役立ちます。
悲観的な感情を手放し、私たちが本来もつ喜びと希望の感情を取り戻す大きな手助けとなるでしょう。

ネロリ
学名:Citrus aurantium var. amara
科目:ミカン科
抽出部位:花 [水蒸気蒸留法及びアンフルラージュ法]
ノートミドルノート
効能:強心作用、強壮作用、抗うつ作用、催淫作用、細胞成長促進作用、
   鎮静作用、消化促進作用、デオドラント作用、皮膚軟化作用など
使用注意事項:禁忌なし



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