自己受容とは?


自己受容って、ご存知の方も多いはず。
自分を肯定的にうけいれる?

いやいや、そんなのわかってるけど
自分を甘やかしたり、開き直ることになるでしょ??

いやいやいや、やろうとしてはみるものの
嫌なところは目につくし、変わらないんだよね…


ですよね
わたしもそうでした。

私の場合は、
・できていない部分ばかり目について、称賛される結果を出せないと価値が感じられない。
・だから、いつも自分は無価値。役立たず。…自己卑下。

ネガティブな傾向がある方は、ある意味、これが特別なことじゃない。
むしろ日常であり、人生の大部分であって、苛まれて苦しんでいる。
何かに逃げたり、夢中になったりして一時忘れるけれど、根本的な解決になっていない。

何かを得なければ不安で、新しい知識や資格・技術、趣味や友人をみつけて、成長したように感じる…のもつかの間。
誰かに認められたい。価値を認めてもらいたい。

この悪循環から、どうやって抜けたらいいのでしょう。


人生の土台となる「自己受容」


平本式理論によると人生の目的を支える土台は、
1自己受容、2他者信頼、3貢献感 です。

人間は生きる上で、誰かとの関係性の中に置かれています。
関係性があるからこそ孤独も感じます。
そして、人間関係が幸福や不幸などを感じる上で、重要な要素になってきます。

ここからは私の解釈も加わりますが、
この「関係」には、時間軸も含まれます。
つまり、今の関係だけではなく、人は経験した過去の関係や、経験したい未来の関係からも、自分の生きる価値や生きる目的を見出します。

特に、一番身近な関係が「自分自身」との関係なのです。産まれたときから一緒に生きてきて、様々な体験をしている自分。

その自分自身をどう捉えているか(自己認識)で、人生の見え方や生きる困難さが変わります。
自身を受け入れられて、感情・感覚や本当の気持ちに気づき、合理的に対処できるか否かで、リソースフルになれるかどうかが決まります。

リソース=状態 フル=満たされている

この状態でいた方が、生きやすく、困難にも柔軟に対応し、そして周りにもいい影響を与えられるのは想像できると思います。

もし表面的な理解(わかったふり)、我慢、あきらめるなどの方法で対処すると、乗り越えられたようにみえて心の状態は悪くなります。
その結果、周囲に当たったり、周りに伝わって雰囲気を悪くします。

こういう上司、部下、友人、家族、そして自分…いますよね?

だからこそ、自分自身とパートナーシップをとり統制できることが、自分にも自分の人間関係にも、とても大切なのです。

もちろん、自己受容=開き直りではありませんので、ご注意を。
それも踏まえて、次にお話しします。

「自己受容」のやりかたは?


大切さはわかった。とはいえ、どうすればいいのか。私はずっと悩んできました。

そこで出会ったのが平本式です。

自己受容は「セルフケアのひとつ」と捉えます。
セルフケアには目的があります。

目的とは、自分がリソースフルでいることです。自分のリソース=状態は、生き方、選択、周りの人間関係すべてに影響します。
自分の気持ちに「気づき、受け入れ、対処する」ステップを踏むことで、思考が動きます。

そして、このステップを踏んだ先に『ここは開き直ることも必要』と選択するなら、本当に必要なことを選択しているのです。
思考して選択するのと、思考停止状態で反射的にやるタチの悪い開き直りや甘やかしとは、全く質が異なるのです。

これについては、長くなるのでこの辺で。

ではさっそく、「自己受容」のやり方をご紹介します。

  1. 気持ち・状態に気づく

  2. 白紙で共感する(とにかく寄り添う)

  3. 労う(できていることに意識を向ける)

  4. 「本当はどうしたい?」「本当はどうなりたい?」の問いかけ(真の想いを引き出し、目的や行動を明確にする)


この4ステップです。徹底的に、この4ステップをやります。
場合によって1と2、1〜3までを繰り返します。

1、気持ち・状態に気づく
 第一ステップは、まず自分の気持ちや状態に気づく練習です。
人によっては、我慢しすぎて、自分のあるがままの気持ちに気づいていなかったり、麻痺して分からなくなっています。考えたこともない、なんて人もいるかもしれません。
自分の思いや状態を把握することは、対処するための第一段階です。自分の状態がわからなければ、対処できないですし、わかれば対処できる。シンプルです。


2、白紙で共感する
 第二ステップは、気づいた思いや状態に、「そうだよね」「そんなこともあるよね」「そう思っちゃうよね」と、徹底的に共感します。ノージャッジ。判断、分析、評価もしない。ダメ出し、否定は忘れましょう。

とにかく【自分で自分の状態を受け入れる】のです。
慣れていないと違和感がでてきます。そしたら「違和感あるよね」、否定的な言葉がでてきたら、「〇〇っておもうよね」
出てきた思いをひたすら受容します。
こんな小芝居ばかばかしい!と思ったら、「ばかばかしいって思うよね」と。だまされたと思ってやってみてください。心の声だけでやれば、誰にもバレません(笑)
もしできそうなら、胸をトントンと優しく叩きながらやると、より寄り添っていることが自分に伝わります。


3、労う
もし、出てきた思いが我慢や、頑張りの結果だとしたら、どうぞ存分に労ってください。とにかく、まるごと「よくやってるよ」と包み込んでください。もし具体がある人は、「〇〇のこと本当によくやってるね」。
とにかく生きるのがつらい人は、「よく生きてるよ」と付け加えてもいいです。


4、真の想いを引き出し、目的や行動を明確にする

ここは、+αです。想いに基づいて、建設的な選択をするためのステップです。

気持ちが落ち着けばOK、なときは2か3までで終わらせるのもありです。
4は少し踏み込み、目的を明確にして、行動を選択します。これをすることにより、視野が広がります。真の目的に気づくと、第三の選択肢がみつかったりします。
行動を実行に移せたなら、より自分への信頼感が高まりますし、移せなくても責めなくてOKです。「考えられたよね」と受容しましょう。
できたことに意識を向けることが、受容につながります。結果だけに目を向けなくていいのです。


自己受容でリソースフルな自分に


この方法、わたしも初めは眉唾で、斜に構えていました。でも、やるうちに思考の方法が変化したことに気づきました。
( 実感するまでに3ヶ月くらいかかりました )

得体のしれない不安に苛まれる道ではなく、自分自身がリソースフルでいられる選択を選ぶようになり、悩む時間が激減しました。不安や悩みが出ても、これをすると切り替えが早くなります。

特に、セルフ自己受容をすることで、「我慢」「抑圧」という「表面的」で「自己破壊的」な対処が減りました。

我慢も抑圧も、長持ちしません。怒りに代わって、自分自身や人間関係を破壊します。しかも、怒りは無意識に膨れ上がるから質が悪いのです。
日本人で社会に出ると特に、子どもの頃に教わった認め合う文化ではなく、根性と叱咤激励と自己犠牲のデスゾーンにはいります。

人は関係の中で生きる限り、誰かに貢献したい、他者に信頼されたい・信頼したい生き物です。
もし自分を統制できなくなった時、感情に支配されて言動や行動が思いもよらぬ結果を引き起こしたり、自分への無力感や失望感に襲われます。

もし、それが自分で予防できるとしたらどうでしょうか? そのためにも、セルフケアとしての自己受容は非常に有効な方法なのです。

自分のペースを大切に、だまされたと思ってぜひやってみてください。

それでは、リソースフルな人生を!


#平本式
#目的論コミュニケーション



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