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ソウルメイトってなんだろ

2/24、映画館の予告で観て絶対観たいと思って行ってきた
先ず、映像美から惹かれた
これは映画を観る上で一番自分が惹かれる部分

はじめに
ソウルメイトって、そもそもどんな意味って所で
・お互いに自分をさらけ出すことができる
・深く理解し合える相互関係
・世界中が敵にまわっても、この人だけは自分を見捨てない
なるほど

この2人の関係を簡単に説明すると、幼い頃から共に生きてきてて、相手が当たり前に隣に居る存在
それが、"ジヌ"という男が2人の前に現れた事で高校生から少しづつ2人の間に環境と生活の変化でズレが生じはじめる

ミソは天真爛漫で男勝り、いつもハウンを楽しませる事で自分の存在意義を感じてるように感じた
ハウンは一歩引いた行動とミソの気持ちを敏感に感じ取る事ができる頭が良くて絵がかなりうまい人って印象

わたしが、あらすじと事前情報入れる前に観始める前は、なんとなく2人は最後にはお互いの気持ちを伝え合って共に生きてくっていうハッピーエンドで終わるのかと思ってた
全然違うんだけどね
しかも2時間超の時間をずっと涙流してた1時間半の体力は、見終わった後何も口にする体力すらなかった 
色々もどかしい気持ちだけが残ったな
それは全て、ミソ・ハウン・ジヌの3人に対してそれぞれ「なんで?」って気持ちがあったからかと

複雑な家庭環境で育ちつつも学校生活もハウンとの関係も楽しんでいたミソ、ご両親に愛されて育つも内向的なハウン
真逆だけど、自分には無い部分で細胞レベルで通じ合ってるのが尊いなと感じた

ミソの部屋でお泊りする時に、ジャニスジョプリンの曲を流す所では
ミソの「わたしも27歳で死にたい」に
ハウンが「わたしより先に死んだら許さない」
終始ふざけ合って笑い合って、ずっと続けば良いよねこの関係…って感じたな

〜変わり始める歯車とミソがソウルに行く決心した理由
3人で洞窟に行って神様にお祈りする所での事
ジヌは、ミソをライブハウスでハウンから彼女の良さを聞かされた時から一瞬にして惹かれる相手に変わってた
ジヌの首飾りをミソが触れた瞬間、キスをするんだけど、ミソはジヌの気持ちを汲み取った上でジヌからのキスを受け入れたよね
ジヌはハウンがよぎらなかったのかなぁ?
本能って事なの?
分からない…
ハウンは、結局この2人のキスを見てしまう
これを機に、距離を置くようにミソは学校を辞めてソウルに彼氏と行くけど…
浮気されて別れて…
転々とする形でバイトに明け暮れる日々
片や、とても優秀で進学もするハウン
真面目に勉強を頑張りつつも絵を描くことで自己表現してるハウン
(写実のレベルを越えてるし、彼女の描く絵は心情が伝わるのと、人の心に触れるのが繊細)
ここから、環境も生活もミソとハウンとで圧倒的な差が生まれる
それはそうだよ
変えてしまった原因を作ったのは、ジヌ
合コンでのハウンとジヌが出会って、カップリングゲームの末に2人が付き合い始めた

〜変わった歯車と2人の人生
久々にハウンがミソを訪ねて、再会した変わり果てたミソとハウンとでは考えもなにもかも違って当たり前
再会して、ソウルの街を旅した終着にホテルと食事での金銭感覚の差
(※内容は割愛する)
わたしならどっち?ってなるけど、ホテルはハウン派で食事はサムギョプサルが良いなぁ
味覚まで差が産まれる!?って思ったけど、ここで問いたいのは2人の環境の変化をもろに表してるって所だよね
埋められなかった時間を取り戻す事はもうできないから
ステーキじゃなくてピザだし
ワインよりマッコリなんだよ
そういう事
この差を1日で埋めるなんて、空いた時間もハウンがミソに抱いてる疑念も、ミソがハウンに旅してるって嘘も埋められるはずがない

〜鑑賞中のわたしの心情
涙を流しながら観てたのは、ソウル行きの港での2人の別れからかな(だいぶ最初の方)
お互いの気持ちを言わないまま2人は別れるから
尚更苦しかった
でも、ミソはズルいって思った
美術学校に進学したいを理由に、ただハウンから逃げただけだよ
ハウンの気持ちはどうなる!?って、憎くなったな
ハウンは、全部知ってるのにね
そこから、また思い出させるようにジヌの首飾りを携帯してるのはやっぱり無いかな…

〜ミソとジヌの再会
たまたまミソが働いていた会社のカフェにジヌが仕事で来てて再会
不動産投資会社の社長とできてたミソ
社長の自死でミソを心配したジヌが自宅に呼ぶ
ここで、ジヌとハウンとミソの3人が居合わせる

〜バスルームでの攻防
ハウンがどんな気持ちでミソにシャワーを掛けたか
今までの事を全部ここで洗い流すから、本当の事を言ってほしいし、聞きたい…だけでは無かったはず
ミソからの2度に渡る【裏切り】が大きいよね
1度目は洞窟でのジヌミソのキス
2度目はジヌの家に愛人の死とお金を使い込まれてボロボロになって転がり込む
自分の事を誰よりも知っていて、信頼を寄せていて
家族にも恋人にも明かさない内の部分を見せている相手に、こんな裏切り無いよね
ハウンが言った「わたしがあなたを誰よりも愛してる」がそうなんだよ
これが答え
でもきっとミソはまた裏切るんじゃないかなって思ってしまった自分が居る

〜ハウンとジヌの結婚
バスルーム攻防以降、済州島に戻ったハウンの気持ちはどこまでも底に落ちたと思う
謝罪をして、追いかけてきたジヌがどれだけハウンが大事か伝えてプロポーズする
済州島で2人の生活が始まったけど、ソウルにいずれ越したい頭があったジヌ
ここでハウンは教師ではなく、美術を本格的に学びたいってジヌに切り出した
そこで放ったジヌの言葉
「きみは確かに絵がうまい、それは知ってる
でも、きみが持ってるのは技術で才能ではない」
こう言い放った
きみはどの立場から言ってるんだと…
きみの今までの償いはハウンを一番に考えて、寄り添い、ハウンを誰よりもしあわせにする事だよね!?
馬鹿なのかと…
一生かかっても忘れないし癒える事はない傷をミソとジヌからの裏切りを、更に追い打ちかけるかのように傷を負わせた
いいから、ハウンの前から消えてくれって思った
きみがハウンの人生壊すんだろ!?って嫌な予感しかしなかった

〜ハウン結婚式場からの逃亡
心を無にして、ジヌとの情事をしたのは想像に難しくない
結婚式での写真撮影で終始心がボロボロになったハウンは、初めてここで【言葉では言えない本心】を行動で表すことができたんだよね
更に泣いた
よく勇気持って逃げてくれたと…
ポラロイドカメラで撮った切ないハウンの1枚だけ残していったのを見たジヌはどんな気持ちで見てたんだろうね
分からないよね、ハウンの気持ちなんか
ぼくには、自分の事が一番大事に見えたよ

〜ハウンはミソの人生で生きたいと決心するも
結婚が無くなり、ハウンは生きたい人生を自分なりに過ごす為に、ソウルに行く
かつてミソが住んでたアトリエをハウンが借りて生活を始めるんだけど…
ジヌとの間の子を妊娠してる事が分かる
(ミソが通ってるであろう美術学校にハウンが訪ねてくる)
(※割愛する)
ここまでで、一番分からないのはミソ
転々とアルバイト生活したかと思えば不動産投資会社社長の愛人で仕事してたり、かと思えば普通にいい子ちゃんに戻って美術学校に行き始めたり、美術関連会社であろう所に就職して真面目に働く…
ミソの人生だから好きにすれば良いけど、ハウンを巻き込んであなたは何をやってるんだって怒りとも違う呆れにも似た感情になった

ハウンの人生を壊したのはミソだし大方悪いのはジヌ
これを書いてる今も涙目になってる
やっと自分の人生を生きようと思った矢先に、望まない妊娠の発覚
しかも相手はジヌとの子ども
こんな人生ある!?
ハウンが何か悪い事したかな…
神様のいたずらか何かかな…
って、思った

〜ハウン子どもの出産と永遠のさよなら
無事に産まれる
危うかったハウンのからだもなんとか持ってくれた
出産した事で、元々弱かったであろうハウンのからだの状態がどうであったかは想像することしかできないけど
そして、ハウンがミソを訪ねた時の夜にベッドで
ミソの言葉そのままに、「あなたは自分の人生を生きていい」これで、ハウンはやっと今までの事も肯定はまだできないけれど、ミソが言ってくれた事で肩の荷が下りたんじゃないかな
裏切られた1人だけど、誰よりも愛してる人に言われた救いの言葉だよね
抱きしめられながら眠ったハウン、どんな気持ちだったのかな
"自由"と"解放"を同時に味わえた気持ちだったのかな
その言葉をそのままに、ハウンは子供を病院に置いてどこかに行こうとするんだよね
ミソに見つかって戻るけど…
ここでぼくは、勝手にジャニスジョプリンがふっと出てくるんだよね
全ての伏線が一気に回収される
もう止まらない涙
一度は戻った病室で、自死
しかも生後間もない子供を残して…
これね、ミソとジヌへの最大の復讐だと思う
ミソへの手紙では最大の愛を伝えてるけど、ハウンが遺した一生の復讐が"子供を残す"ことで
一生償わせようと思ったんじゃないかな
よぎったよね、今までのハウンの人生を考えたら
返って来ない問いにずっと考えてたな

〜ハウンが遺したものたち
病院のスタッフカウンターで、死亡診断書を書くミソ
ハウンの名前と年齢"27歳"
また滝涙…
笑い合った青春の17歳の頃には戻れないし、ジャニスジョプリンの曲であぁだこうだ話しながら、じゃれ合うあの頃はもうない
何がズルいだよ…ハウンの気持ちを壊した1人じゃないか!って、憤り感じながらまた滝涙だったな

ハウンが遺した宝もの
子ども"アン・ハウン"と名付ける
ミソ、あなたは何をやってるんだ…って思ってしまった
でもね、分かるんだよ
ハウンの分身だから血が通った子どもだから
だからね、ぼくは尚更ミソが憎く感じてしまった
ハウンの人生を壊したとやっと自覚してくれたんだなって
遅いよと…ハウンが生きてたら、まだ自覚してないんだろうなと感じてしまう部分もよぎった

ハウンの死を知らないまま、ミソと会ったジヌ
事実を聞いて、ハウンとの約束でジヌの存在を知らせないままベビーハウンとジヌの接触
でもね、ずっと知らせないまま生きてく事は無理だろうなと思う
成長するにつれ、隠せない部分も増える訳で、その時にミソはなんてベビーハウンに伝えるのかな
愛ある言葉で安心させてほしいとは思う

ハウンが遺した絵を想い出のアトリエでミソが完成させて、展覧会に出品される
ハウン母、猫、ジヌ、4枚目は洞窟に行く前のふいのミソ
また、滝涙
戻らない時間が一瞬にして蘇ってくるし、後悔してもしきれないよなって
どんだけの時間がすれ違っていても、嘘つけないハウンの写実に手を加えたミソ
2人がようやく通じ合ったんだよね
ミソを撮ったハウンの写真で、ハウンの描いたミソの写実で…

どうにもならない気持ちだよ
なんで?って思うしかできない
ジヌの裏切りもミソの裏切りも、ハウンが選んだ死も「なんで?」にしかならない
でも戻ってくれないから、取り戻す事のできない時間を裏切った自覚と責任と共に、そして償いと共に"アン・ハウン"をしあわせにする事で一生をかけるしかないんだよね
それ位、ジヌとミソはしたんだよと感じてほしい
ハウンの人生を、自分達の事を美化しないでほしい
そう思った

最後に、ミソとハウンの自由の象徴であるバイカル湖が出てくる
そこで、ハウンがバイカル湖を歩く姿で終えるのだけど…
最後のシーンでのバイカル湖は実際に行った訳ではないなと思ってる
(※実際にハウンはシベリア鉄道に乗って行ってるけれど、最後のシーンは違うと感じた)
ハウンの天国を表してるように見えた
やっと"自由"になれた場所に来れたんだと…
ミソやジヌやベビーハウン、家族でもなく
1人でハウンが歩いていたという事は、きっとそこに行き着いた所が最後の砦のような場所が"バイカル湖"だったんじゃないかな

〜fin

いやぁ、一回しかまだ観てないのに観た記憶そのままに書いてしまった
とんでもなく読みづらい文にもなってしまった
きちんと書けた気はしないけれど、それでも自分が感じたそのままを書けたかな…とは思う
タイトルに"ソウルメイトってなんだろ"を挙げた
まだ分からない2人の事が
きっと、ミソを受け入れてない自分がどこかに居る
【ハウンを裏切った1人】としかまだ見れてない
何回か観れば変わるのかなぁ?
根本は変わらないと思う
人って、一度裏切られた…しかも一気に2人から…
2人の内1人からは人生を狂わされた
そんな相手を信じれるだろうか!?
生きる希望を失って当然だよ
なんて考えてる
"ソウルメイト"をもっと深堀りしたくもなったけど、
泣き疲れと感情移入の交錯しかしない作品だから
一呼吸置いて、次は平日に観に行こうと思う

ここまで長ったらしい文を読んでくれてありがとうございました

#ソウルメイト
#キムダミ
#チョンソニ
























































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