あなたの手を取って踊れば 出鱈目なステップにこそ咲く ここが春
まだ知らないあなたを知った喜びと 同時に"知らない"が減った侘しさ
「何の」とは言いはしないが "相性"の正体見たり ただの愛なり
きみが"恋"と呼ぶそれはきっと病熱で ぼくが呼ぶそれは信心なのです
「大前提、これは悪口ではないが、」 そう言ったらもう身構えますやん
「優しくない君なら意味がない」と言った 優しくない君と居たかった
少しずつあなたを忘れるレッスンワン まずは季節を殺してみましょう
晴れ女 きみの日向を知ってから 一人で打たれる雨の冷たさ
自分のことを考える 相手の幸せを基準にしない 一人でも大丈夫になる 「与えすぎない」を覚える
明日のこと、わたしのことを考える あなたのことを少し忘れる
大丈夫、もう一人でも大丈夫 大丈夫だって言ってんだろ
殺してくれ!と叫びだすような恥ずかしい夜は 抱きしめててくれよ、いつもごめんね ありがとう
トラウマを植えつけ合えるほどの距離で 足を踏み合い、あなたと踊る
浮かれては、都度足を掴む現実に 「ありがとう」とすら思う真夜中
シャングリラ いつか あなたの手をひいて シャングリラ きっと あなたの手をひいて 行こう
「大切にされたい」と喚く指の先 あなたに切られた赤くない糸