カリフォルニア・ドールズ(1981)

さて、面白い映画の話を。
今回紹介したいと思ったのは、ロバート・アルドリッチ(1918〜1983)の遺作となった『カリフォルニア・ドールズ』です。

〜あらすじ〜
美女レスラータッグ「カリフォルニアドールズ」には、どうも何かが足りていない様子。マネージャー(ピーター・フォーク、コロンボ警部でお馴染みですね)は叱咤激励しつつ、彼女たちを次々試合へと引きずり出す。
そんな折、最強と名高い「トレドタイガース」と戦うことに。初戦は勝利を収めるも、二戦目には敗北を喫する。リベンジを果たすべく、彼女たちは「とんでもない衣装」でマッチにのぞむのだった…。

この映画の面白さ、それは「回転逆海老固め」にあります(爆笑)。いや、冗談じゃないです。彼女たちが修練の末に編み出したこの必殺技、見ずに死ぬことができましょうか!(実況風)
今のご時世では、やれ「暴力的コンテンツだ」や「女性がこんな格好をするなんて…」という言葉も飛び交うかもしれません。しかも何の教訓もありません。哲学的な内容も一切ございません。
しかし、思わず「頑張れドールズ!負けるなドールズ!」と叫びたくなるような興奮が、この映画にはあるのです。

監督のアルドリッチ(オルドリッチとも)は、「男性映画の巨匠」と呼ばれています。『何がジェーンに起こったか』(1962)一番有名かもしれませんが、今作はそれら代表作にも匹敵すると思っています。ともに女性同士の「たたかい」がテーマなのですが、『カリフォルニア・ドールズ』には「勝利」という、輝かしいテーマがスクリーンに浮かぶのです(『何がジェーン…』の方は観ていてしんどい時がある💦)。それの何と美しいことでしょうか!

皆さんも是非一度ご覧ください。そして、叫んでください。
「出たーッ!回転逆海老固めだァァァ!!」

おわり

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