洗車をプロ目線でわかりやすく、お伝えします

今回は洗車について詳しく解説していきます。
洗車を知らない人にも、洗車が好きな人にも車屋目線でお伝えしますので、新たな気づきになればと思います。

まずは洗車機と手洗い洗車についてです!


洗車機

洗車機は機械が洗ってくれるから楽だけども
実は他の車を洗った時の汚れが付着したまま
洗うので洗車傷という渦巻き状の傷が薄くついてしまいます。

特に原色の黒は後ろを走っていてもすぐわかるレベルです。
せっかく綺麗にしたのに傷がついては元も子もありません。

しかも、洗車機はホイールやタイヤといった足回りが全然綺麗になりません。
足回りコースというのもありますが、スポーク*の間は全然落ちません。

スポーク:ホイールの中心から外側に向かって放射状に伸びている
ホイールの骨組み

こういった傷や汚れは査定には響きませんが、きちんとした車屋で販売する場合はこの傷が意外と難点になることも…

何故かというと、こういう傷がついてると展示車両として置くには
少々見栄えが悪いので、一度磨いて綺麗にしないといけないのです。

綺麗にするには最低でも洗車して
マスキングをして(ボディー以外にポリッシャー*が当たらないよう養生すること)磨いて、また洗車してと手間暇がすごいかかるのです。

ポリッシャー:車などのボディーを磨く機械

車屋さんはすぐにでも商品化したいので、可能な限り工程をすくなくするため
綺麗な状態で仕入れたいのです。

本当に車を大事にしたい人は洗車機をおすすめしません。

手洗い洗車

洗車機だと傷がつくから、手洗い洗車だと傷がつかないのか
と思われる方もいるかもしれませんが、手洗い洗車でも傷はつきます。

ただし、洗車傷のように渦巻き状に目立つものではなく、薄い線傷で
コンパウンドという溶剤をタオルにつけてこすれば落ちるレベルの傷です。

手洗い洗車であればホイールのスポークやドアの内側など
細かいところを確認しながら洗車できるため
大事に車を乗りたい方や売る前に綺麗にしたい方は手間暇がかかりますがとてもおすすめです。

それでは手洗洗車の手順や道具について説明していきます。

洗車の基本手順

1. 用意するもの

最初に洗車に必要な道具を用意しましょう。必要なものは以下です。

  • ホース

  • 専用の洗車用シャンプー

  • 洗車用スポンジまたはウォッシュミット

  • ウォッシュバケツ×2個

  • タイヤクリーナー

  • タイヤ用ブラシ

  • ウィンドウクリーナー

  • マイクロファイバークロス

2. 車に水をかける
最初に、車体に水をかけて表面の埃や汚れを落とします。
水をかけることで、ゴミや砂などが車体にこびりついている汚れを落としやすくします。

3. タイヤの洗浄
人間もそうですが、見た目は足元からというように
タイヤは車の外観に大きな影響を与えるため、きれいにすることが大事です。
タイヤハウスやホイールにボディ同様に水をかけていきます。
タイヤクリーナーを使用し、タイヤ表面の汚れをブラシでこすり洗いましょう。ここで、洗車用スポンジやブラシを使用して、タイヤ周りも綺麗にしていきます。

ここで注意ですが
タイヤやホイールを洗うブラシやスポンジはボディと違うものを使いましょう。
ホイールは一番泥汚れや砂汚れがつきます。
この汚れは非常に細かく、スポンジの中に入り込みます。
ホイールを洗ったスポンジでボディをこするとボディが傷だらけになってしまいますので、必ずボディとホイールに使うスポンジは違うものを使用してください。

4. バケツにシャンプーを用意する
洗車用のバケツに適切な量の洗車用シャンプーを入れます。洗車用のシャンプーは、車の塗装を傷つけずに汚れを浮かせる効果があります。

もうひとつのバケツには水だけためておきます。
水だけのバケツは汚れたスポンジを洗うために使います。

洗車用のバケツだけで洗うでもいいのですが
極力傷をつけないようにしたいので、ここでは2バケツ法という
バケツを2つ使う方法で説明します。

5. 車体を洗う

洗車用のスポンジやミットをシャンプーに浸し、車体を洗います。

上から下に向かって、小さな範囲を洗い上げ、その都度水で流します。
その都度は面倒だと思われるかもしれませんが
夏場や日の出てる日に洗車をする場合は水が乾くのが早く
泡を放置しているとシミになってしまいます。

また水垢や汚れの濃い部分は、スポンジで軽くこすり洗いましょう。
強くこすりすぎると傷がつきます。
もし落ちない場合は酸性のシャンプーを使うと落ちる場合があります。
ただし、酸性シャンプーは放置するとシミになるので素早く流してください

虫の死骸や鳥のフンも早めに落としてください。
鳥のフンや花粉は長く放置しておくと、ボディに侵食して
その部分だけ色が剥げてしまいます。
ついた場合はウェットティッシュでもいいので拭いて落としましょう。

6. 細かい部分の洗浄
これこそ手洗い洗車の醍醐味
バンパーとフェンダーのつなぎ目やエンブレム、窓の隙間など
歯ブラシやディテイルブラシを使って、細部まで手をかけて清掃しましょう。
「神は細部に宿る」と大袈裟ですが、細かいところまでできてこそ
真の洗車と言えると僕は考えています。

7. シャンプーを流す

車体全体を洗ったら、シャンプーを十分に流します。
シャンプーが残っていると、水垢の原因になるので注意が必要です。
特に残りやすいのは窓とバイザーの隙間
フロントバンパーの細かいところ
ナンバー灯(後ろのナンバーを照らすライト部分)
この辺りは重点的に流したほうがいいです。

8. 車体を乾かす

洗車後は、水滴が残らないように車体をしっかりと乾かしましょう。マイクロファイバークロスやを使って水滴を拭き取ります。
ここで気を付けてほしいのは
強く拭かないこと
強く拭いてしまうと傷がつきます。
この作業が一番手洗い洗車で傷が付くポイントです。

9. 窓ガラスのクリーニング

窓ガラスは見逃せないポイントです。
専用のウィンドウクリーナーや濡らしたタオル使って
窓ガラスを拭き最後に乾拭きをします。
特に内窓を綺麗にするといつもより視界がクリアになります。

洗車の注意点

  • 砂や泥などが付着している場合は、優しく水で流してから洗車を始めましょう。これにより、傷の原因となる小さな粒子を取り除けます。

  • 直射日光の下での洗車は避け、車体が熱い状態で洗うと水垢が残りやすくなります。

  • 洗車用の道具は、定期的に清掃し、状態を確認してください。汚れたスポンジやミットは車体を傷つける原因となります。

  • タイヤクリーナーなどの洗剤は、メーカーの指示に従ってください。


洗車で気を付けるポイント

洗車機と手洗い洗車、洗車の仕方をお伝えしました。
おすすめは手洗い洗車

1.水で汚れや砂埃をよく落とす。
2.ホイールも丁寧に洗う。
3.スポンジやミットで洗うときは2つバケツを使い。
4.スポンジなどに汚れが付かないように洗う。
5.エンブレムや細かいところも丁寧に洗う。
6.シャンプーを流すときは残らないように、細かい部分も重点的に流す
7.拭くときは優しく拭く、力強く拭くと傷がつく。
8.窓ガラスは内側も丁寧にすると視界がクリアになります。

以上、洗車について車屋目線で解説していきました。







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