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世界から逸れた軌道で生きる

 学校で自作短歌大会をやった。決められたテーマに沿ってそれぞれ短歌を作り、名前を伏せた状態でクラス内に公開される。その中から一人何個か選んで投票し、選ばれた短歌がベスト3くらいまで発表された。
 私にはみんなが選んだ短歌が、全く響かなかった。
 私の短歌は選ばれなかった。だけど一番良い短歌を詠んだと思っている。傲慢にも。
 今まで、自分の感性を頼りに生きてきた。自分の美学に従って生きるのが正しいと思ってきたし、今でもそう思っている。
 だけど、ふと、そんなふうに生きていたらいつの間にか世間からずれていって、気づけば独りぼっちになってしまうのではないかと漠然と不安になった。誰も私を認めてくれないまま、自分では美しく生きているつもりで哀れに死んでいくんだ。
 

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